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BURNCD(8) FreeBSD システム管理者マニュアル BURNCD(8)

名称

burncd − ATAPI CD-R/RW ドライバの制御

書式

burncd [−delmnpqtv] [−f device] [−s speed] [command] [command file ...]

解説

burncd ユーティリティは ATAPI cd ドライバを用いて CD-R/RW メディアを焼き つけるために使用されます。

利用可能なオプションとオペランド:

       −d

DAO (ディスクアットワンス) モードで CD-R/RW を焼きます。

−e
終了時にメディアを排出します。

−f device
焼きつけ過程において使用するデバイスを設定します。

−F
警告にかかわらず操作を強行します。

−l
指定したファイルから、イメージファイルの一覧を読み取りま す。

−m
マルチセッションモードのディスクを閉じます (指定しない場合 には、シングルセッションとしてディスクを閉じます)。

−n
DAO モードにおいて、データトラック間にギャップを書き込みま せん。

−p
オーディオトラックに対して高域補正を行います。

−q
静かにします。進捗状況を出力しません。

−s speed
焼きつけデバイスの速さを設定します。デフォルトは 4 に設定さ れます。ドライブの最高速度を指定するために ‘‘max’’ を指定し てください。

−t
書き込みテストを行います。メディアに対して実際に書き込みは 行いません。

−v
冗長になり、追加の進捗メッセージを表示します。

command は以下のどれか一つになります。

msinfo
メディア上の最後のトラックの最初の LBA と、メディア上の次に 書き込み可能なアドレスを表示します。これは、追加セッション 付の ISO ファイルシステムに追加データを追記するときに、 mkisofs(8) の −C スイッチで使用します。

blank
CD-RW メディアを消去します。高速な消去方法を使用するため、 データは物理的には上書きされず、後で使う際にメディアが空で ある事を示す領域のみ上書きします。

erase
CD-RW メディアを消去します。メディア全体を消去します。完了 までに 1 時間かかることもあります。

format {dvd+rw | dvd-rw}
DVD+RW もしくは DVD-RW メディアを、デフォルトの最大サイズで 2048 バイトブロックで、フォーマットします。この操作は長時間 を要し得ます。処理中に進捗報告がなされます。

fixate
TOC が作成されメディアが普通の CD ドライブで使用できるよう にメディアを固定します。ドライバはデフォルトではシングル セッションメディアを作成します ( −m を参照してください)。こ のコマンドが終了した時にプログラムが終了するように burncd に渡される最後のコマンドとしてください。 DAO モードでは無視 されます ( −d オプションを参照してください)。

raw | audio
コマンドラインで続いて指定されるイメージファイルをオーディ オ (raw mode) トラックとして処理するように書き込みモードを 設定します。

data | mode1
コマンドラインで続いて指定されるイメージファイルをデータ (mode1) トラックとして処理するように書き込みモードを設定し ます。

mode2
コマンドラインで後続するイメージファイルに対し、書き込み モードがデータ (mode2) トラックを生成するようにします。

XAmode1
コマンドラインで後続するイメージファイルに対し、書き込み モードがデータ (XAmode1) トラックを生成するようにします。

XAmode2
コマンドラインで後続するイメージファイルに対し、書き込み モードがデータ (XAmode2) トラックを生成するようにします。

vcd
コマンドラインで後続するイメージファイルに対し、書き込み モードが VCD/SVCD トラックを生成するようにします。これは、 自動的に DAO (−d) と ‘‘ギャップ無し’’ (−n) モードを設定しま す。

dvdrw
後続するイメージから DVD+RW を書き込むモードに設定します。 DVD は単一トラックのみを持ちます。

file
他の全ての引数はメディアに書き込むためのイメージファイルと して扱われます。 −l オプション指定時には、イメージの一覧を 含むファイルとして扱われます。

ファイルの長さが現在のメディアのブロックサイズの倍数でない場合、ブロック サイズの要求に合わせるために 0 が詰められます。慣習的なファイル名 は標 準入力を指し、1 度だけ使用可能です。

使用例

データ CD-R を焼きつけるための典型的な使い方:

burncd -f /dev/acd0 data file1 fixate

オーディオ CD-R を焼きつけるための典型的な使い方:

burncd -f /dev/acd0 audio file1 file2 file3 fixate

オーディオ CD-R を DAO モードで焼きつけるための典型的な使い方:

burncd -f /dev/acd0 -d audio file1 file2 file3

ミックスモード CD-R を焼きつけるための典型的な使い方:

burncd -f /dev/acd0 data file1 audio file2 file3 fixate

圧縮イメージファイルを標準入力から読んで焼きつけるための典型的な使い方:

gunzip -c file.iso.gz | burncd -f /dev/acd0 data - fixate

前述の例では、データ CD-R に焼きつけられるファイルは ISO9660 ファイルシス テムであることが仮定されています。 FreeBSD Ports Collection の sysutils/cdrtools port の一部として入手可能な mkisofs(8) は、指定された ディレクトリツリーから ISO9660 ファイルシステムイメージを作成するために広 く使用されています。

環境変数

次の環境変数が burncd の実行に影響します:

       CDROM

−f フラグで CD デバイスが指定されない場合に使用するもの。

バグ

多分あります。みつけたら報告してください。

歴史

burncd ユーティリティは FreeBSD 4.0 で登場しました。

作者

burncd ユーティリティとこのマニュアルページは Søren Schmidt, Denmark ⟨sos@FreeBSD.org⟩ により提供されました。

FreeBSD 10.0 October 18, 2002 FreeBSD 10.0

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