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WLCONFIG(8) FreeBSD/i386 システム管理者マニュアル WLCONFIG(8)

名称

wlconfig − wavelan の設定パラメータを読み書きする

書式

wlconfig ifname [param value ...]

解説

wlconfig ユーティリティは、NCR/AT&T Wavelan 無線 LAN カードのパラメータを 読んだり、設定したりするのに使うことができます。カード内の不揮発性パラ メータ格納エリア (Parameter Storage Area; PSA) はこのプログラムで書き換え ることができるので、DOS 用の instconf.exe は必要なくなります。また、ドラ イバに組み込まれたオプションの信号強度キャッシュを問い合わせるためにも使 えます。

ifname パラメータは wavelan インタフェース名を指定します (例えば wl0 )。 もしほかに引数がなければ、 PSA の現在の内容が読み込まれ、表示されます。

引数 paramvalue はパラメータの値を変更するために使われます。 param value の組はいくつでも指定できます。

             param

value

irq
IRQ の値 (リセット後に有効)。 3, 4, 5, 6, 10, 11, 12, 15 のうちのどれか一つ。

mac
固有の MAC の値 (イーサネットアドレス)。

macsel
( ‘mac’ パラメータにより設定される) ‘soft’ か、(工 場で設定される) ‘default’ のどちらか。

nwid
NWID はカードの無線モデムに渡される 2 バイトのパラ メータです。 NWID により、同じ空間を共有して複数の 論理的に分割されたネットワークを運用することが可能 になります。異なった NWID を持ったパケットはモデム により単に無視されます。ハードウェアでは、NWID は 不揮発性のメモリ (PSA もしくはプログラム可能な格納 エリア; programmable storage area と呼ばれます) に 長期間保存され、ドライバが初期化される際にソフト ウェアにより無線モデムに渡されます。このパラメータ はスタートアップ時に渡されるデフォルトの NWID を設 定します。

currnwid
現在運用中の NWID を設定します (が、 PSA には保存 されません)。

cache
ドライバはインタフェース毎に、送信側の MAC アドレ スに対応する「信号の強度、静けさ、品質」関連の固定 サイズのキャッシュを維持しています。入力パケットを キャッシュに格納する際に、パケット受信時にこれらの 値を無線モデムから取り出してチェックした上で、ドラ イバ内部のキャッシュに格納します。特定の入ってくる パケットを遮断するのに使うことのできる二つの sysctl 値 (iponly と multicast only) が存在しま す。デフォルトでは、キャッシュの仕組みはユニキャス トではない IP パケットのみを格納しますが、これは sysctl(8) で変更することができます。入ってくるパ ケットのうち遮断されないものはキャッシュを更新する ので、リモートシステムへのアンテナの信号強度をモニ タすることができます。値として指定できるコマンドは 三つあります: ‘raw’ は無線モデムのハードウェア値か ら生の信号強度データを表示します。 ‘scale’ は生の ハードウェア値を 0..100% になるように倍率を調整し ます。 ‘zero’ は新しいサンプルを得ようとする場合に キャッシュをクリアします。

Wavelan カードの IRQ が間違っている場合には、インタフェースが設定されたと しても機能しないであろうことに注意して下さい。 wlconfig ユーティリティは 正しい値にカードを再設定するよう使われるべきです。

使用例

NWID を 0x1234 に設定する :

# wlconfig wl0 nwid 0x1234

現在の設定を表示する :

# wlconfig wl0
Board type            : ISA
Base address options  : 0x300, 0x390, 0x3c0, 0x3e0
Waitstates            : 0
Bus mode              : ISA
IRQ                   : 10
Default MAC address   : 08:00:0e:20:3d:4b
Soft MAC address      : 00:00:00:00:00:00
Current MAC address   : Default
Adapter compatibility : PC-AT 2.4GHz
Threshold preset      : 1
Call code required    : NO
Subband               : 2425MHz
Quality threshold     : 3
Hardware version      : 0 (Rel1/Rel2)
Network ID enable     : YES
NWID                  : 0xdead
Datalink security     : NO
Databus width         : 16 (variable)
Configuration state   : unconfigured
CRC-16                : 0x3c26
CRC status            : OK

信号強度のキャッシュを倍率を調整して表示する :

# wlconfig wl0 cache scale

関連項目

wl(4), sysctl(8)

歴史

wlconfig ユーティリティのこの実装は完全に新規のもので、Hilink Internet の ために Michael Smith により書かれ、 Jim Binkley &c により更新されました。

FreeBSD 10.0 December 26, 1996 FreeBSD 10.0

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