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2015年5月30日 (土) 00:45時点における最新版
freebsd-update コマンドは、 FreeBSD のバイナリアップデートの機能を提供します。FreeBSD のアップデート(アップグレード)を担当するコマンドです。OSのアップデートやメジャーバージョンアップを行えます。たとえば、FreeBSD 10.0-RELEASE から 10.1-RELEASE にアップデートしたり、11.0 にアップグレードするといったことができます。
読み方
- freebsd-update
- ふりーびーえすでぃー あっぷでーと
目次
概要
FreeBSD では、OSのアップデートに freebsd-update コマンドを使います。
freebsd-update は、アップデート用のデータの取得、インストール、ロールバックの機能を提供します。
インストール
デフォルトで組み込まれていますので、インストールは不要です。
設定
自動更新
毎晩、アップデートをするなら /etc/crontab に以下の設定を追加します。
@daily root freebsd-update cron
設定ファイル
/etc/freebsd-update.conf が設定ファイルです。
カスタムカーネルを利用している場合
カスタムカーネルを利用している場合には、 freebsd-update でカーネルを更新したくないかもしれません。
/etc/freebsd-update.conf のデフォルトでは、以下の設定で動作します。
Components src world kernel
kernel の更新を対象としない場合には、kernelを指定から外します。
Components src world
freebsd-update 後にカスタムカーネルを再構築し、インストールします。
使い方
セキュリティパッチをインストールする
カーネルにパッチが当たった場合には、システムの再起動(reboot)が必要です。
sudo freebsd-update fetch sudo freebsd-update install
アップグレードを行う
freebsd-update コマンドで、メジャー、もしくは、マイナーバージョンのアップデートを行うには、リリースバージョンを指定して実行します。
sudo freebsd-update -r 9.1-RELEASE upgrade sudo freebsd-update install sudo shutdown -r now sudo freebsd-update install
メジャーバージョンアップグレード後の ports の再構築
メジャーバージョンアップグレードを行った場合、サードパーティ製のソフトウェアを再構築し、インストールする必要があります。
portmaster コマンドを使用する例です。
su portmaster --list-origins > ~/installed-port-list portmaster -ty --clean-distfiles portmaster --check-port-dbdir portmaster -Faf pkg_delete -a rm -rf /usr/local/lib/compat/pkg
/usr/local/etc をマニュアルでバックアップします。 /usr/local が空っぽになっていることを確認します。
portmaster も削除されているので、最初に再インストールします。
su cd /usr/ports/ports-mgmt/portmaster make install clean portmaster `cat ~/installed-port-list`