「カスタムカーネル」の版間の差分
提供: FreeBSD入門
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2013年3月30日 (土) 00:05時点における最新版
- カスタムカーネル
- かすたむかーねる
概要
カーネルは、FreeBSDの中核です。 カスタムカーネルとは、環境に合わせた、専用のカーネルのことです。
環境の構築については、make worldをご参照ください。
なぜカスタムカーネルを作るのか
FreeBSDのカーネルは、モノリシックカーネルと呼ばれています。カーネルが巨大なプログラムであることを意味します。
FreeBSDをインストールした直後は、GENERICカーネルと呼ばれる汎用のカーネルで動作します。GENERICカーネルは、幅広いハードウェアで動作することを前提に作られています。 目的やハードウェアの構成によって、GENERICカーネルに過不足があるでしょう。
カスタムカーネルは、ドライバや機能を指定し、独自でビルドしたカーネルのことをいいます。環境や目的にあわせて、カスタムカーネルを作成することにより、以下の恩恵があります。
- 追加のハードウェアをサポートできます。
- メモリの消費量を減らすことができます。
- 起動が早くなります。カーネルがシステム上にあるハードウェアだけをチェックするようになれば、システムの起動時間を短縮できます。
- セキュリティ上のリスクを減るかもしれません。
コンフィグレーションファイル
カスタムカーネルを作成するには、コンフィグレーションファイルを作成します。 i386 向けのGENERICカーネルのコンフィグレーションファイルは、 /sys/i386/conf/GENERIC です。
カスタムカーネルの作成とインストール
i386 は、CPUのアーキテクチャに応じて、読み替えてください。
cd /sys/i386/conf/ sudo cp GENERIC MYKERNEL sudo vim MYKERNEL config MYKERNEL cd ../compile/MYKERNEL sudo make depend sudo make sudo make install
古いカーネル
カーネルをインストールすると /boot/kernel/kernel が上書きされます。 そのとき、古いカーネルは、 /boot/kernel.old/kernel にコピーされます。 もし、新しいカーネルで起動できないときは、/boot/kernel.old/kernel をロードして、ブートします。