powerd
powerd とは、システムパワーコントロールユーティリティです。powerd は、システムの状態をモニタリングし、パワーコントロールオプションをセットします。
読み方
- powerd
- ぱわーでぃー
目次
概要
powerd とは、システムパワーコントロールユーティリティです。powerd は、システムの状態をモニタリングし、パワーコントロールオプションをセットします。
IntelのCPUならSpeedStep、AMDのCPUならCool'nQuiet という電力技術が搭載されています。CPU の負荷に応じて、CPUのクロックを変更し、電力消費を抑えることができます。powerd は、それらを有効にします。消費電力を抑えると、CPUの温度も抑えることにつながります。
powerd を有効にするには、 カーネルモジュール の cpufreq が必要です。 GENERIC kernel は、デフォルトで有効です。 カーネル に組み込まれていない場合は、カーネルモジュール を kldload でロードしてください。
インストール
カーネルのコンフィグレーションファイルで組み込む場合には、下記の設定を加えます。
device cpufreq
cpufreq のカーネルモジュールのビルド方法は、cpufreqをご参照ください。
設定
/etc/rc.conf
/etc/rc.conf に下記の設定をします。
powerd_enable="YES"
/boot/loader.conf
カーネル に cpufreq が組み込まれていない場合には、 loader.conf でロードします。
cpufreq_load="YES"
使い方
起動
sudo /usr/local/etc/rc.d/powerd start
停止
sudo /usr/local/etc/rc.d/powerd stop
再起動
sudo /usr/local/etc/rc.d/powerd restart
ステータス
sudo /usr/local/etc/rc.d/powerd status
コマンドの終了を待つ
sudo /usr/local/etc/rc.d/powerd poll
サービスが有効か確認する
サービスが有効な場合は、0、そうでなければ、1を返します。コマンドは、何も表示しません。
sudo /usr/local/etc/rc.d/powerd enabled
rc.confの設定を表示します
サービスの制御に使われるrc.conf変数を表示します。
sudo /usr/local/etc/rc.d/powerd rcvar
CPU クロック周波数の変化
powerd が無効なときのCPUのクロック周波数です。
sysctl dev.cpu | grep freq dev.cpu.0.freq: 2189 dev.cpu.0.freq_levels: 2189/100000 1990/83781 1791/69250 995/35200
powerd が有効にしたあとのCPUのクロック周波数です。
sysctl dev.cpu | grep freq dev.cpu.0.freq: 995 dev.cpu.0.freq_levels: 2189/100000 1990/83781 1791/69250 995/35200
CPU 温度の変化
powerd が無効なときのCPUの温度です。
CPU 0 Core 0 Sensor 0: 43c CPU 0 Core 1 Sensor 0: 38c
powerd が有効にしたあとのCPUの温度です。
CPU 0 Core 0 Sensor 0: 31c CPU 0 Core 1 Sensor 0: 30c
関連項目
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