「powerd」の版間の差分

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2013年5月19日 (日) 13:20時点における版


powerd とは、システムパワーコントロールユーティリティです。powerd は、システムの状態をモニタリングし、パワーコントロールオプションをセットします。

読み方

powerd
ぱわーでぃー

概要

powerd とは、システムパワーコントロールユーティリティです。powerd は、システムの状態をモニタリングし、パワーコントロールオプションをセットします。


IntelのCPUならSpeedStep、AMDのCPUならCool'nQuiet という電力技術が搭載されています。CPU の負荷に応じて、CPUのクロックを変更し、電力消費を抑えることができます。powerd は、それらを有効にします。消費電力を抑えると、CPUの温度も抑えることにつながります。

powerd を有効にするには、 カーネルモジュール の cpufreq が必要です。 GENERIC kernel は、デフォルトで有効です。 カーネル に組み込まれていない場合は、カーネルモジュールkldload でロードしてください。

インストール

カーネルのコンフィグレーションファイルで組み込む場合には、下記の設定を加えます。

device          cpufreq

cpufreq のカーネルモジュールのビルド方法は、cpufreqをご参照ください。

設定

/etc/rc.conf

/etc/rc.conf に下記の設定をします。

powerd_enable="YES"

/boot/loader.conf

カーネルcpufreq が組み込まれていない場合には、 loader.conf でロードします。

cpufreq_load="YES"

使い方

起動

sudo /usr/local/etc/rc.d/powerd start

停止

sudo /usr/local/etc/rc.d/powerd stop

再起動

sudo /usr/local/etc/rc.d/powerd restart

ステータス

sudo /usr/local/etc/rc.d/powerd status

コマンドの終了を待つ

sudo /usr/local/etc/rc.d/powerd poll

サービスが有効か確認する

サービスが有効な場合は、0、そうでなければ、1を返します。コマンドは、何も表示しません。

sudo /usr/local/etc/rc.d/powerd enabled

rc.confの設定を表示します

サービスの制御に使われるrc.conf変数を表示します。

sudo /usr/local/etc/rc.d/powerd rcvar

CPU クロック周波数の変化

powerd が無効なときのCPUのクロック周波数です。

sysctl dev.cpu | grep freq
dev.cpu.0.freq: 2189
dev.cpu.0.freq_levels: 2189/100000 1990/83781 1791/69250 995/35200

powerd が有効にしたあとのCPUのクロック周波数です。

sysctl dev.cpu | grep freq
dev.cpu.0.freq: 995
dev.cpu.0.freq_levels: 2189/100000 1990/83781 1791/69250 995/35200

CPU 温度の変化

CPU温度は、k8temp で調べました。

powerd が無効なときのCPUの温度です。

CPU 0 Core 0 Sensor 0: 43c
CPU 0 Core 1 Sensor 0: 38c

powerd が有効にしたあとのCPUの温度です。

CPU 0 Core 0 Sensor 0: 31c
CPU 0 Core 1 Sensor 0: 30c

関連項目