中所得国の罠

中所得国の罠 (Middle-income trap, ミドルインカムトラップ)とは、中所得国になって、競争力を失い、高所得国入できない状況のことをいいます。

読み方

概要

中所得国の罠とは、自国経済が中所得国のレベルで停滞し、高所得国である先進国の仲間入りができない状態です。

新興国が 低賃金の労働力 を武器に、経済成長を遂げ、中所得国 になったときに、

などにより、競争力が失われ、経済成長が停滞します。

そのような停滞の現象を 中所得国の罠 と呼びます。

中所得国 とは、一人あたりの国内総生産(GDP)が 3,000ドルから 10,000ドル程度の国を指しています。

10,000ドル(1万ドル) に達した後に、中所得国の罠 に陥る国や地域が多いと言われています。

低所得国から中所得国になれた国は多くありますが、高所得国になれた国は比較的少ないです。

中所得国の罠 を回避するには、産業の高度化が必須になってきます。