貸株のメリットとデメリットのまとめ

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貸株とは、証券会社を貸すと金利が頂けるサービスです。貸株のメリットとデメリットをまとめました。

読み方

貸株
かしかぶ

概要

を証券会社に貸して、金利を得るサービスを 貸株 といいます。貸株には、メリットとデメリットがあります。

貸株金利は、配当株主優待 につぐ 第三の収益源です。

貸株のメリット

  • 貸株サービスを利用すると、貸株分の金利を受け取れる。
  • 配当金、株主優待が基本的には受け取れる。

貸株のデメリット

  • 金利が低い
  • 株主優待の受取が保証されるわけではない
    • 長期保有の株主優待が受けられない
  • 配当金が配当金相当になる
    • 配当金相当になると 配当金が雑所得扱いとなる。
    • 配当金相当になると 配当金が雑所得であるため、配当控除の対象にならない。
  • 証券会社倒産時のリスクがある

貸株金利

貸株金利には、高いものもあれば、低いものもあります。 金利の低いものであれば、0.1%、高ければ、1%以上の設定がされています。

貸株金利の高い銘柄

貸株金利の高い銘柄は、信用取引で株を空売りしたい(株を借りて売りたい)人が多い銘柄です。将来的に、値下がりする可能性が高い銘柄と考えることができます。

貸株は名義変更がおきる

貸株を行うと、株券の名義が書き換えられます。 そのため、長期保有の株主向けの優待が受けられなくなるデメリットがあります。

税金の問題

  1. 貸株金利は、雑所得です。
  2. 貸株配当金は、源泉徴収後の配当金と同額です。
  3. 配当相当額は、雑所得扱いで、ほかの雑所得と合算して20万円を超えると、課税されます。

正確ではありませんが、以下の式が成り立たないと利益にならないと考えられます。

貸株金利 + 配当金相当額 - 雑所得の課税 > 配当金

収入が多い人は、それだけ、税金が増えます。配当金にかかる税金は、定率のため、配当金の税金のほうが安いでしょう。

通常の配当金として受け取る

権利確定日に貸株サービスを手動で解除する

権利付き最終売買日/権利確定日に、手動で、貸し株サービスを停止すれば、通常の配当金として配当を受け取れます。面倒かもしれませんが、余計に課税されない対処方法としては良いでしょう。

具体的にいつやればよいのか?

以下は、SBI証券の場合になります。

  • 権利付き最終売買日(権利確定日)の16時50分までに、銘柄ごとに「貸出しない」の指示をします。
  • 再び、貸出にする場合は、権利付き最終売買日の16時50分頃から権利落ち日16時50分頃までに、銘柄ごとに「貸出する」に変更します。最短で権利確定日の翌営業日から金利を受け取れます

金利で得られるお金はどの程度か?

貸株が100万円分の場合、金利が0.1%なら1年で1,000円です。1日あたり2.7円です。 貸株が100万円分の場合、金利が1%なら1年で10,000円です。1日あたり27.3円です。

貸株サービスの利用

SBI証券の場合

手数料

手数料は、0 円です

  • サービス利用料 は 無料
  • 貸株利用手数料 は なし

貸株金利の入金される時期

前月分の貸株料を翌月15日に、証券総合口座に入金されます。

申し込み後の貸株の設定の確認について

貸株サービスのお申し込みが完了すると、「口座管理」>「登録情報一覧」>「お取引関連/口座情報」画面にて貸株サービス設定状況が確認できます。

各銘柄の設定変更は「口座管理」>「口座(円建)」>「貸株」画面より変更できます。

まとめ

  • 配当、株主優待に続く、利益になります。
  • 貸株金利は低い
  • 証券会社倒産で元本を失うリスクがある
    • 無担保で貸し出すことになります。
  • 株主優待の取得のデメリットがある
  • 配当金が雑所得扱いになる

関連項目




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