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2015年1月17日 (土) 17:18時点における最新版
Intel Virtualization Technology (インテル バーチャライゼーション・テクノロジー, Intel VT, VT) とは、仮想マシンのパフォーマンスを向上させるための仮想化技術です。VMのスピードアップに貢献します。VMを使って、いろいろなOSを使って、作業や検証、サービスの提供をされる人向けの技術です。
読み方
- Intel Virtualization Technology
- いんてる ばーちゃらいぜーしょん てくのろじー
- インテル バーチャライゼーション・テクノロジー
- いんてる ばーちゃらいぜーしょん てくのろじー
- 仮想化技術
- かそうかぎじゅつ
目次
概要
Intel VTは、ハイパーバイザ(hypervisor, 仮想マシンモニタ(VMM))が複数のOSを効率的に並列実行するための支援技術です。VMのパフォーマンスを改善するために開発されました。AMDでは、同様の機能を実現する AMD Virtualization(AMD-V)を開発しています。
VT系には、いくつかの種類があります。
- VT-x
- Intel 64アーキテクチャ用の仮想支援機能
- VT-d
- I/O仮想化機能
- VT-c
- 仮想化環境のネットワーク用機能。 Virtualization Technology for Connectivity.
- VT-i
- Itanium 2 , IA-64 アーキテクチャ向け
VTは必要か?
仮想マシン(VM)を利用しない人は、必要ありません。一般の人は、VT-dの対応したCPUが必要ではありません。
VT-xによるCPUのサポートにより、特権命令やコンテキストスイッチが高速化されます。
拡張ページテーブル(EPT)
拡張ページテーブル(EPT)は、ゲストOSの物理アドレスからVMM(ホストOS)の物理アドレス空間への変換をサポートします。
EPTのない環境では、仮想マシン側(VMM)でリマッピングが必要だったため、VMMのオーバーヘッドになっていました。
VT-dとは I/O仮想化機能
VT-d がない場合、VMは、I/Oデバイスをエミュレートする必要があり、DMAのメモリ領域のりマッピングが必要になります。VT-d は、ハードウェアでDMA転送時のリマッピングを行います。
VT-d は、チップセットのノースブリッジ(north-bridge)のサポートが必要です。
VT-c (Virtualization Technology for Connectivity)
VT-c は、ネットワーク・インターフェースの仮想化のパフォーマンスを向上させます。 VT-c は、
- I/O AT(Acceleration Technology)
- VMDq(Virtual Machine Device Queues)
- Single Root IOV(Single Root I/O Virtualization)
の3機能で構成されます。
I/O AT(Acceleration Technology)
NICのTCP/IPプロトコルの処理を行うことで、OSの処理を簡略化して、CPU負荷を軽減します。
VMDq(Virtual Machine Device Queues)
複数の仮想マシンからのNICへのアクセスを調整し、データの並び替えと通信の効率化を行います。
Single Root IOV(Single Root I/O Virtualization)
I/Oデバイスを仮想化します。PCI-Express カードを仮想化し、複数の仮想マシンからアクセスが可能になり、パフォーマンスが改善します。
VTが使える環境
マザーボードとCPUがVTに対応している必要があります。
Intel Core i7
VT-x は、対応しているが、VT-d は、無印(K無し)は、VT-dに対応しているが、K有のモデルはVT-dに非対応です。
- Core i7 2600
- VT-d 対応
- Core i7 2600K
- VT-d 非対応
- Core i7 3770
- VT-d 対応
- Core i7 3770K
- VT-d 非対応
- Core i7 4770
- VT-d 対応
- Core i7 3770K
- VT-d 非対応
使い方
- VTを使うには、BIOS/UEFI で有効にする必要があります。
- VMWare などのVM(仮想マシン)でVTを有効にします。
VTは、BIOS/UEFIでデフォルトでオフになっている(と思われる)ので、利用する場合は、設定を忘れないでください。