「80PLUS認証電源」の版間の差分

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2015年4月25日 (土) 20:14時点における版

80PLUSとは、80PLUSプログラムが推進する省電力化プログラムです。80PLUS認証電源 とは、交流から直流に変換するときの変換効率が80%以上の電源です。80PLUSにはランクがあり、ランクにより変換効率が異なります。

読み方

80PLUS認証電源
はちじゅう ぷらす にんしょう でんげん

概要

80PLUSとは、80PLUSプログラムが推進する省電力化プログラムです。「交流から直流に変換するときの変換効率が80%以上」を表します。

交直変換回路は、コイルやコンデンサなどのパーツから構成され、それらのパーツは電力を消費します。変換効率は、通常の電源ユニットの場合、平均的に70%未満ぐらいとされています。

電源ユニットの変換効率が70%の場合、電源ユニット以外のパーツが100Wの電力を消費する場合、電源ユニットは、43W程度消費し、全体では、約143Wを消費することになります。

100W / 0.7 = 142.85

電源ユニットが消費した43Wの電力は、熱に変換されます。電源ユニットのファンは、発生した熱を排熱するために搭載されています。

80PLUSの電源の場合はコンセントから100Wの交流が電源に入り、20Wが熱となり、80Wの直流が各パーツへ供給されます。

電源選びでは、供給される電力量やプラグの数も大切ですが、変換効率も大切です。

変換効率と認証ランク

交流から直流の変換効率と80PLUS認証ランク
負荷率 80PLUS(スタンダード) 80PLUS BRONZE 80PLUS SILVER 80PLUS GOLD
負荷20%のとき 80% 82% 85% 87%
負荷50%のとき 80% 85% 88% 90%
負荷100%のとき 80% 82% 85% 87%

電源の変換効率が高い場合のメリット

変換効率が高い場合、以下のメリットがあります。

無駄な電力消費が減る
電気代が減らせる。
電力が熱になる量が減る
電源やパソコンのコンデンサなどの寿命が伸びる。
パソコン内の温度が下がる。
HDDの寿命へも影響。
部屋の気温上昇に影響。
温度が下がれば、CPUファンやケースのファンなどの回転が抑えられ、騒音レベルが下がる。

認証ランクと価格

認証ランクは、GOLDが一番品質が高いですが、80PLUS GOLDの価格が一番高くなります。

  1. 80PLUS GOLD (高い)
  2. 80PLUS SILVER
  3. 80PLUS BRONZE
  4. 80PLUS スタンダード (安い)

常につけっぱなしのパソコンであれば、認証ランクの高いものを選んだほうが良いでしょう。たまにしか使わないパソコンは、スタンダードで良いでしょう。

ノーブランとGOLDの電気代の違い

ノーブランドと80+GOLDの場合、24時間稼働でずっとアイドルだと年間1400円の差になります。フルロードだと年2000円の差になりますが、なかなか、1年中24時間高負荷ということはないでしょう。

電気代の差額で上位ランクの購入価格分の元を取るのは、難しいです。しかし、夏場の気温上昇を抑えたり、パーツの寿命を延ばすなどの恩恵もあるため、電気代の差額だけで考えず、トータルで考えたほうがよいでしょう。

利用している電源メーカー

などの電源メーカの80PLUS認証電源を利用しています。

関連項目