「SSDの空き容量は多いほうが良い」の版間の差分
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2015年11月28日 (土) 16:33時点における最新版
SSDには、書き換えの寿命があることや、空き容量が減ると書き込み時の処理に時間がかかるケースがあるため、空き容量が多いほうが、長く、快適に過ごせます。
読み方
- SSD
- えすえすでぃー
目次
概要
SSDには、以下のルールがあります。
- フラッシュには、書き換え回数に上限がある
- データの書き換えには、区画整理が必要で時間がかかる
基本的に、SSDは空き容量が多いほうが有利です。 空き容量が少ない場合、日々の書き換えは、狭い範囲の領域で書き換えが行われます。つまり、空きエリアのセルの寿命がどんどん消耗していきます。
空き容量が少ないと書き換えを行うときに、書き込みエリアの準備に時間がかかり、速度が出ない現象が起きやすくなります。
どのぐらい空き容量があればいいのか
パソコンの利用形態やスペックによると考えられます。
- 休止状態を多用する + メモリが多い = 空き容量がたくさんあったほうがいい
- 休止状態を多用する + メモリが多くない = 空き容量がそれなりにあったほうがいい
- 休止状態を使用しない = 空き容量がまぁまぁあったほうがいい
ライトユーザの環境であれば、空き容量は、だいたい 100GB から 200GB 程度あれば安心できるのではないでしょうか。
SSDの書き換えの流れ
フラッシュメモリのデータの書込の流れを簡単に説明します。
- 未使用領域には、データが直接書込できる
- すでに記録されているデータを書換えるときには、複雑な処理が必要になる
- 書換えるデータのページを読みだす
- データを書換える
- データを未使用ページに書き込む
- 元のデータのあった領域を消去可能なエリアとして登録する
未使用ページが多い場合は、書き換えが高速に行えます。書き込み・書き換えを行ううちに、未使用ページが減ります。未使用ページがなくなったら、削除したエリアからブロックを集めて、未使用ページを作成します。
書き込むときに、 未使用ページが少なく、無効なページを集めなければならない状態だと、書き込むためのブロックを作成する処理の発生頻度が上がり、書き込み速度が低下します。
フラッシュの読み書きはページ単位、消去はブロック単位
NAND型フラッシュメモリは、読み書き、消去において以下の特徴があります。
- 読み書きは、ページ単位で行える
- 消去は、複数ページから構成されるブロック単位でしか行えない
フラッシュメモリの寿命について
書き換え回数に上限がある
フラッシュは、デバイスの仕様上、書き換えの上限があります。
フラッシュの書き換え操作が特定のブロックに集中して、ブロックが消耗して、寿命が尽きることをさけるために、 ウェアレベリングの機能が実装されました。
ウェアレベリングは、書き換え回数を管理し、書き換え対象のブロックを選択するときには、書き換え回数の少ないブロックを選択します。ウェアレベリングを使用することで、SSD全体のフラッシュの寿命を伸ばします。
MLC型の書き換え回数
MLC型では、1万回の書き換えで障害が発生する可能性があります。
SSDの書き換えで何がおきているのか
書込・消去を繰り返すと、フラッシュメモリのセルの絶縁層が劣化します。劣化が進むと、浮遊層から電子が漏れ出しやすくなり、データが保持できなくなります。
まとめ
- SSDの空き容量を多めに保ちましょう。
- SSDの空き容量が少ないなら、大きい容量のモデルに交換しましょう。
- 価格などを考えると 250GB から 500GB 程度の容量が手頃でしょう。
- SSDには、OSやアプリだけにし、音楽や動画などは、できるだけ、HDDなどのデバイスに保存しておくのが良いでしょう。