「Intel SSD 750」の版間の差分
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'''高速'''な[[SSD]]を利用する利点は、パソコンのパフォーマンスがアップする、というところにつきます。 | '''高速'''な[[SSD]]を利用する利点は、パソコンのパフォーマンスがアップする、というところにつきます。 |
2015年11月28日 (土) 17:20時点における版
Intel SSD 750 とは、NVM Express 1.0 の PCI Express Gen 3 x4 に対応したデスクトップ向けのSSDです。読込速度が2.4GB/sで1.2TBと大容量のハイパフォーマンスなSSDです。SSDとしては、比較的大容量で、容量には、400GB, 800GB, 1.2TB(1200GB)があります。1.2TBモデルが最速のリード2400MB/s、ライト1200MB/sと非常に高速です。800GBは、容量としては中間ですが、パフォーマンスは一番低速なモデルとなっています。Intel(インテル)のこのSSDは、非常に高速です。仮想環境を利用している場合には、仮想マシンのディスクI/Oも速くなるので、オススメです。
読み方
- Intel SSD 750
- いんてる えすえすでぃ ななひゃくごじゅう
- Intel
- いんてる
目次
概要
NVM Expressは、SSD向けに開発されたプロトコル/規格です。 AHCIは、HDD向けの規格で、SSDの高性能化に伴い、SSDの性能が発揮できなくなりました。NVM ExpressはAHCIを経由しないため、SSDの性能を引き出せます。750シリーズは、システムドライブのSSDが手狭になってきた、もっとパソコンを速くしたい、ディスクの読み込みや書込を大量によく行う、仮想環境を利用している、といった方には、非常にオススメのSSDです。
モデル名 | 容量 | シーケンシャルリード(MB/s) | シーケンシャルライト(MB/s) | ランダム4KBリード(IOPS) | ランダム4KBライト(IOPS) | フォームファクター | インターフェース |
---|---|---|---|---|---|---|---|
SSDPEDMW400G4R5 | 400GB | 2,200 | 900 | 430,000 | 230,000 | 2.5インチx15mm | PCI Express Gen3 x4 |
SSDPEDMW800G4X1 | 800GB | 2,100 | 800 | 420,000 | 210,000 | 2.5インチx15mm | PCI Express Gen3 x4 |
SSDPEDMW012T4R5 | 1.2TB | 2,400 | 1,200 | 440,000 | 290,000 | 2.5インチx15mm | PCI Express Gen3 x4 |
SSDPEDMW400G4R5 HHHL | 400GB | 2,200 | 900 | 430,000 | 230,000 | Half-height half-length(HHHL)アドインカード | PCI Express Gen3 x4 |
SSDPEDMW012T4R5 HHHL | 1.2TB | 2,400 | 1,200 | 440,000 | 290,000 | Half-height half-length(HHHL)アドインカード | PCI Express Gen3 x4 |
発売時期
- 2015年4月18日 Intel SSD 750 1.2TB/400GBモデル
- 2015年8月15日 Intel SSD 750 800GBモデル
価格
調査日 | 1.2TB | 800GB | 400GB |
---|---|---|---|
2015/08/16 | 139,033円 | 99,800円 | 51,677円 |
2015/04/19 | 144,720円 | - | 53,222円 |
海外での参考価格
- 400GB
- $488
- 1.2TB
- $1243
容量タイプ | バルク | リテール |
---|---|---|
2.5inch SFF-8639 1.2TB | $1156 | $1162 |
2.5inch SFF-8639 400GB | $433 | $439 |
Height PCI-Express 1.2TB | $1156 | $1243 |
Height PCI-Express 400GB | $433 | $488 |
容量
- 400GB
- 1.2TB
NTFSで実際に使える容量は、1.09TBです。
フォームファクタ
- HHHL AICフォームファクタ PCI Express拡張カード型
- PCI Express 3.0 x4 ネイティブ
- 2.5インチ型
- 4レーン対応可能なSFF-8639に接続
ブラケット
- フルサイズ
- ロープロファイル
NANDフラッシュメモリチップ
- インテルの29F16B08LCMFS
- 合計32枚のチップ
- 20nmプロセス製造MLCタイプ
キャッシュメモリ
- マイクロン製 FPGAコード D9PQL
- DDR3-1600 4Gビットチップ MT41K1G4RH-125
- 容量 5Gバイト
消費電力
22W
容量 | 400GB | 1.2TB |
---|---|---|
アクティブライト | 12W | 22W |
アクティブリード | 9W | 10W |
アイドル | 4W | 4W |
耐久性
パフォーマンス
容量 | 400GB | 800GB | 1.2TB |
---|---|---|---|
シーケンシャルリード | 2200MB/s | 2100MB/s | 2400MB/s |
シーケンシャルライト | 900MB/s | 800MB/s | 1200MB/s |
4kランダムリード | 430,000 IOPS | 420,000 IOPS | 440,000 IOPS |
4kランダムライト | 230,000 IOPS | 210,000 IOPS | 290,000 IOPS |
ベンチマーク
Read MB/s | Write MB/s | |
---|---|---|
Seq | 1435 | 1277 |
512K | 922 | 1278 |
4K | 37.86 | 244 |
4K QD32 | 856 | 764 |
NVM Expressとは
NVM Express (MVEe)
- AHCIのボトルネックを解消
- 同時並行処理能力の向上
- デバイスごとの専用ドライバが不要
- 1つのドライバですべての製品が動作する
- Windows 8.1は、標準でドライバがあるので、取り付けるだけで認識する
- Windows 7では、ドライバが必要
NVMeは、Non-Volatile Memory Expressの略です。NVMeは高速インタフェースの規格です。
Intel SSD用のツール
Intel Solid-State Drive Data Center Tool
動作環境
UEFI
UEFIバージョン2.3.1以降が推奨
ソケット
LGA2011-v3 Core-i7-5000番台 CPUの環境では、問題ありません。 チップセットは、X99が推奨されます。
LGA1150は、
- 16レーン PCI PCI Express Gen.3
- 4レーン PCI Express Gen.2
LGA2011-v3
- 40レーン or 24レーン PCI Express Gen.3
OS
- Windows 8.x 64bit版
- Windows 7 64bit版
- Windows 7 は、OSインストール時にドライバを組み込む必要があります。
- Windows 10 Technical Preview には、NVMeドライバが含まれていません。
高速なSSDを利用する理由
高速なSSDを利用する利点は、パソコンのパフォーマンスがアップする、というところにつきます。
- OSの起動が速くなる
- アプリケーションの起動が速くなる
- 大量のディスクI/Oが発生する場合でも、待たされる時間が減る
といった恩恵があります。
VMWare などの仮想マシンを利用して VM を動かしている場合に、VMイメージ(仮想のディスクイメージ)を HDD に置いている場合、HDDにパフォーマンスが引っ張られてしまうため、VMの動作が非常にひっくりなものに見えてしまいます。たくさんのVMイメージ、大きなVMイメージを抱えている場合には、大容量のIntel SSD 750シリーズがうってつけなわけです。 ホストOSとゲストOSでは、ゲストOSのほうが多少のI/Oの劣化が生じますが、基本的にディスクの性能に左右されるため、ディスクは早ければ速い方が、当然高速に動作します。
購入
Intel SSD 750シリーズは、パソコンパーツショップ、家電量販店、オンラインショップなど、いろいろなところで購入できます。
Intel SSD 750 1.2TB
Intel SSD 750 400GB
インテル SSD 750 Series 400GB MLC 1/2 Height PCIe 3.0 NVMe SSDPEDMW400G4R5 により、かなりのパフォーマンスアップが期待できます。