マザーボードのボタン電池が切れたときの症状
パソコンのマザーボードには、ボタン電池がついていますが、ボタン電池が切れてしまうとどういった症状がおきるのでしょうか?
読み方
- ボタン電池
- ぼたん でんち
- CR2032
- しーあーる にーぜろさんにー
目次
概要
たいていのマザーボードは、CR2032と呼ばれる電池を利用してます。ボタン電池はだいたい、2-3年程度使うと寿命が来てしまい、バッテリー切れとなります。
マザーボードには、なぜボタン電池がついているのか?
マザーボードには、BIOS/UEFIと呼ばれるシステムがあり、それらの設定を保持するために、ボタン電池が利用されています。パソコンの時計の部分もその設定に依存しています。
マザーボードのボタン電池が切れると何がおきるのか?
- BIOS/UEFIの設定が消えてしまいます。
- ボタン電池が切れてしまうとパソコンの時刻が狂ってしまいます。
パソコン(OS)が起動できない
パソコンを起動したときに、普通にWindowsなどのOSが起動できなくなることがあります。黒い画面でエラーが表示され、BIOS/UEFIで設定をするように促されることがあります。
BIOS/UEFI の設定が消えてしまったため、どのディスクから起動したらよいかわからなくなっている場合があります。
パソコンの時刻が狂う
パソコンの時刻が狂うことにより、システムが正常に機能しなくなります。たとえば、インターネットでは、SSL証明書と呼ばれる認証技術が使われていますが、時刻が狂うことによって、正しく、その電子証明書が取り扱えなくなり、SSLで保護されたページにアクセスができなくなります。その他にも Windows Update なども時刻が大きくずれていることによって起動しない、などの現象が起こります。SSL(HTTPS)で通信しているアプリケーションが通信不能になると考えられます。
Windowsは、NTP(Network Time Protocol)を利用して、時刻同期をしています。ただし、時刻が大きくずれたときに、自動的に時刻調整することができません。Unix系のLinuxやFreeBSDでも時刻同期のためにntpd(ntp daemon)やntpdateコマンドを利用することができますが、ntpdの場合は大きく時刻がずれていると調整ができないことがあります。
電池を交換しないとどうなるのか?
電池が切れたままにした場合、パソコンを起動するたびに、BIOS/UEFIの設定をしなおしたり、Windows(BIOS/UEFIでもいいですが)などのOSで時刻の設定をしなおすことになります。でも毎回やるのは面倒ですよね。
ボタン電池の交換
ボタン電池の交換は、簡単にできます。 CR2032 を買ってきて、パソコンの蓋を開け、マザーボードのボタン電池を取り外して、新しい電池をつけるだけです。 マザーボードのボタン電池の交換をご参照下さい。
関連項目
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