「データの完全消去」の版間の差分
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2014年3月11日 (火) 21:54時点における版
データの完全消去 とは、ハードディスクなどのメディアから電子データが残留しないように、上書き処理で完全にデータを削除するための手法です。
読み方
- データの完全消去
- でーた の かんぜん しょうきょ
目次
概要
ファイルやディレクトリを削除したり、ストレージなどのメディアをクイックフォーマットをしても、実際にディスク内の電子的なデータが完全に削除されるわけではありません。
ファイルなどの削除は、論理的に inode / FAT などのエントリを削除するだけです。
そのため、実際にデータをディスクから抹消するためには、ランダムな値やゼロなどで上書きする必要があります。1回の上書きで、完全に抹消することができず、3回程度の上書き処理が必要です。
ディスクの完全な削除は、セキュリティのために必要とされます。
Linux で完全削除に使えるコマンド
FreeBSD で完全削除に使えるコマンド
Windows で完全削除に使えるコマンド
使い方
FreBSD / Linux
3回ランダムな値を書き込み、ゼロクリアします。
dd if=/dev/urandom of=/dev/sda1 dd if=/dev/urandom of=/dev/sda1 dd if=/dev/urandom of=/dev/sda1 dd if=/dev/zero of=/dev/sda1
Linux
sda1 を3回上書きして、ゼロクリアします。
shred -n 3 -v -z /dev/sda1
Windows
D ドライブの空き領域を3回上書きします。
cipher /w:d: