「AES暗号」の版間の差分
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2015年9月22日 (火) 18:37時点における最新版
AES暗号は、アメリカ合衆国の米国標準技術局(NIST)により新暗号規格(Advanced Encryption Standard)として規格化された共通鍵暗号方式です。
読み方
- AES
- えーいーえす
概要
DES暗号の安全性が技術の進歩により年々低下したため、新たな暗号方式を公募し、2000年10月にベルギーの暗号開発者 Joan Daemen , Vincent Rijmen が開発した Rijndael 方式が選ばれました。
AES暗号は、ブロック長 128bit、鍵長は、128,192,256bitが利用できる共通鍵ブロック暗号です。
安全性
- 関連鍵攻撃により、256bitのAES暗号の9ラウンド目まで解読可能です。
- 選択平文攻撃により、192, 256 bit の AES 暗号は、8ラウンド目まで、128bitのAES暗号は、7ラウンド目まで解読可能です。
AES暗号に対する単一鍵攻撃の計算量は、下記の通りです。
AESの鍵長 | 解読に必要なデータ量 | 解読に必要な計算量 |
---|---|---|
128 | 2^88 | 2^126.18 |
192 | 2^80 | 2^189.74 |
256 | 2^40 | 2^254.42 |