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[[ping]]コマンドは、主に、ネットワーク到達性を確認するために利用されます。 | [[ping]]コマンドは、主に、ネットワーク到達性を確認するために利用されます。 | ||
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[[FreeBSD]], [[Linux]], [[Windows]] では、デフォルトでコマンドが入っています。 | [[FreeBSD]], [[Linux]], [[Windows]] では、デフォルトでコマンドが入っています。 | ||
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-C オプションは、回数制限です。[[FreeBSD]] の [[ping]] コマンドは、送信回数が∞です。 | -C オプションは、回数制限です。[[FreeBSD]] の [[ping]] コマンドは、送信回数が∞です。 | ||
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+ | ;[[hping]]:セキュリティスキャンに利用される。[[ファイアーウォール]]のテストや高度なポートスキャニング、攻撃に利用できます。 | ||
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+ | == ICMPを用いたツール == | ||
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+ | == ファイアーウォールでping(IMCP)を許可する == | ||
+ | [[ファイアーウォール]]の[[iptables]]で[[ping]](ICMP)を許可したい場合には、[[iptables icmp echo requestを許可する]]の設定をしてください。 | ||
+ | -A INPUT -p icmp --icmp-type echo-request -j ACCEPT | ||
+ | == ICMPを用いた攻撃 == | ||
+ | * [[Ping of Death]] | ||
+ | == ICMPを用いたスキャン == | ||
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== 関連項目 == | == 関連項目 == | ||
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2015年4月4日 (土) 08:59時点における最新版
ping(ピン、ピング) は、ICMP の echo request(ICMP ECHO) のパケットを対象に投げ、echo reply (ICMP ECHO REPLY) の応答により到達性を確認するコマンドです。
読み方
- ping
- ぴん、ぴんぐ (正しいのは、ぴん、のようですが、ぴんぐでもたいてい通じます)
目次
概要
pingコマンドは、主に、ネットワーク到達性を確認するために利用されます。 ネットワークスキャンでは、稼働しているホストの探索に、nmapでpingスイープをすることもあります。
インストール
FreeBSD, Linux, Windows では、デフォルトでコマンドが入っています。
使い方
Windows
コマンドプロンプトを起動します。
C:\> ping localhost
FreeBSD
-C オプションは、回数制限です。FreeBSD の ping コマンドは、送信回数が∞です。
% ping -c 3 localhost PING localhost (127.0.0.1): 56 data bytes 64 bytes from 127.0.0.1: icmp_seq=0 ttl=64 time=0.027 ms 64 bytes from 127.0.0.1: icmp_seq=1 ttl=64 time=0.024 ms 64 bytes from 127.0.0.1: icmp_seq=2 ttl=64 time=0.024 ms --- localhost ping statistics --- 3 packets transmitted, 3 packets received, 0.0% packet loss round-trip min/avg/max/stddev = 0.024/0.025/0.027/0.001 ms
ping系のコマンド
pingには、いくつものping系のコマンドがあります。
- ping
- ネットワーク到達性を確認する
- hping
- セキュリティスキャンに利用される。ファイアーウォールのテストや高度なポートスキャニング、攻撃に利用できます。
- fping
- pingスイープ(複数のホストにpingを実行)ができる
- gping
- GPing(Graphical Ping)はグラフィカルなpingです。
ICMPを用いたツール
ファイアーウォールでping(IMCP)を許可する
ファイアーウォールのiptablesでping(ICMP)を許可したい場合には、iptables icmp echo requestを許可するの設定をしてください。
-A INPUT -p icmp --icmp-type echo-request -j ACCEPT