「競合状態」の版間の差分
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2013年9月22日 (日) 21:32時点における版
ソフトウェアにおける競合状態 (レースコンディション, Race Condition, レースハザード, Race Hazard) とは、排他制御/ロックや同期の処理をしない場合に、複数のプロセスやスレッドが同時に処理をした場合に、処理結果が間違った状態になってしまうことをいいます。
読み方
- 競合状態
- きょうごう じょうたい
- レースコンディション
- れーす こんでぃしょん
- Race Condition
- れーす こんでぃしょん
- レースハザード
- れーす はざーど
- Race Hazard
- れーす はざーど
概要
単一のコンピュータで、単一のプロセスが動作しているような環境では、競合状態 といった問題は、ありませんでした。
複数のコンピューター、マルチプロセス、マルチスレッドが同じリソースを共有している場合に、お互いに競合する可能性があります。Unix ライクのシステムでは、 /tmp や /var/tmp などのディレクトリで競合状態を起こしやすくなります。複数のデータベース をアトミックに処理しなければならない場合にもそうでしょう。
競合状態を解決する
典型的な競合状態の解決策は、プログラム・プロセスは、ファイル、デバイス、オブジェクト、変数などを操作する場合に、対象となるリソースの独占権を保証することです。 リソースの独占するために、ロックという処理を行います。
ロック を正しく扱わないと、デッドロック を起こします。デッドロック は、お互いにロックされたリソースの解放を待ってしまい、処理が進まなくなってしまうことをいいます。 ロックを同じ順序で取得するように、設計すれば、予防できるでしょう。
正しい ロックファイル を作ることも重要です。 また、 /tmp や /var/tmp などの共有ディレクトリを扱う場合にも注意が必要です。