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2015年1月9日 (金) 20:36時点における版
LXC (Linux Containers)とは、1つのコントロールホストの上で、複数の隔離されたLinuxシステム(コンテナ)を実行する OSレベルの仮想化です。LXCは、個別のプロセス空間とネットワーク空間を持ちます。FreeBSDにおけるjailのLinux版として捉えられます。 LXCは、個別のプロセス空間とネットワーク空間を持ちます。FreeBSDにおけるjailのLinux版として捉えられます。
読み方
- LXC
- えるえっくすしー
- Linux Containers
- りなっくす こんていなーず
目次
概要
LXCは、Linuxカーネル 2.6.29 から利用できます。
Linuxカーネル 3.0.0 では、コンテナに対するセキュリティ対策が不十分です。コンテナ内のroot権限で、ホストを操作できる穴があります。
インストール
Ubuntu/Debianにインストールする場合
apt-get コマンドでインストールする場合です。
sudo apt-get install lxc
セットアップ
- /etc/init/lxc-net.conf
- /etc/init/lxc.conf
- /usr/share/doc/lxc/examples
sudo mkdir /srv/lxclib /srv/lxccache sudo rm -rf /var/lib/lxc /var/cache/lxc sudo ln -s /srv/lxclib /var/lib/lxc sudo ln -s /srv/lxccache /var/cache/lxc
もしくは、bind mount を使用します。
sudo mkdir /srv/lxclib /srv/lxccache sudo sed -i '$a \ /srv/lxclib /var/lib/lxc none defaults,bind 0 0 \ /srv/lxccache /var/cache/lxc none defaults,bind 0 0' /etc/fstab sudo mount -a
テンプレートファイル
/usr/lib/lxc/templates/lxc-テンプレート名 のファイルが参照されます。
user@u1:~$ ls /usr/lib/lxc/templates/ lxc-busybox lxc-fedora lxc-sshd lxc-ubuntu-cloud lxc-debian lxc-opensuse lxc-ubuntu
使い方
コンテナの作成
-t は、テンプレート名を指定します。
sudo lxc-create -t ubuntu -n c1
/usr/lib/lxc/templates/lxc-テンプレート名 のファイルが参照されます。
-n は、作成する環境の名前です。
デフォルトユーザー ubuntu がパスワード ubuntu で作成されます。
% sudo lxc-create -t ubuntu -n c1 ... 省略 Download complete Copy /var/cache/lxc/precise/rootfs-i386 to /var/lib/lxc/c1/rootfs ... Copying rootfs to /var/lib/lxc/c1/rootfs ... ## # The default user is 'ubuntu' with password 'ubuntu'! # Use the 'sudo' command to run tasks as root in the container. ## 'ubuntu' template installed 'c1' created
コンテナのリストを表示する
コンテナのリストは、lxc-listコマンドで表示します。
sudo lxc-list
user@u1:~$ sudo lxc-list RUNNING FROZEN STOPPED
コンテナを起動する
コンテナを起動するには、lxc-startコマンドを使用します。
コンソールにいきなりアクセスします。
sudo lxc-start -n c1
コンソールにアクセスせずに、デタッチした状態で起動します。
sudo lxc-start -n c1 -d
コンテナのコンソールを切断する
コンテナのコンソールを切断(デタッチ)するには、コンソールのログインプロンプトで以下のキーを入力します。
C-a q
コンテナのコンソールに接続する
sudo lxc-console -n c1
コンテナをシャットダウンする
コンテナのシャットダウンには、lxc-shutdownコマンドを使用します。
sudo lxc-shutdown -n c1
コンテナを停止する
強制的にコンテナを終了させる場合には、lxc-stopコマンドを使用します。
sudo lxc-stop -n c1
コンテナは、 /var/lib/lxc/コンテナ名 で作られます。
コンテナを削除する
コンテナのイメージを削除する場合は、 lxc-destroyコマンドを使用します。
sudo lxc-destroy -n c1
クローンの作成
コンテナc1を元にc2を作成します。
sudo lxc-clone -o c1 -n c2
-sオプションを使うと、オリジナルのスナップショットの新しいrootfsを作成します。
sudo lxc-clone -s -o c1 -n c2
memo
sudo lxc-create -t ubuntu -n CN
sudo lxc-create -t ubuntu -n oneiric1 -- -r oneiric
ネットワークの設定
自動で設定されたDNSネームサーバーでは、名前解決ができませんでした。 /etc/resolv.conf のnameserverを書き換えればいいのですが、直接編集すべきファイルではありません。 /etc/network/interfaces を編集します。192.168.0.1を適当に置き換えてください。
# This file describes the network interfaces available on your system # and how to activate them. For more information, see interfaces(5). # The loopback network interface auto lo iface lo inet loopback auto eth0 iface eth0 inet dhcp dns-nameservers 192.168.0.1
設定の反映は、以下の通りです。
sudo /etc/init.d/networking restart
LXCコンテナのIPアドレスを得る方法
digコマンドで確認できます。c1は、適当なコンテナの名前に置き換えてください。
dig @10.0.3.1 c1 +short
sudo lxc-attach --name c1 -- ifconfig