「TCP」の版間の差分
行8: | 行8: | ||
== 概要 == | == 概要 == | ||
− | |||
[[TCP]] (Transmission Control Protocol) は、伝送制御プロトコルといわれ、インターネットプロトコルスイートの中核をなすプロトコルの1つです。もう1つは、[[IP]]とよばれます。そのためスイートは、[[TCP/IP]] と呼びます。 | [[TCP]] (Transmission Control Protocol) は、伝送制御プロトコルといわれ、インターネットプロトコルスイートの中核をなすプロトコルの1つです。もう1つは、[[IP]]とよばれます。そのためスイートは、[[TCP/IP]] と呼びます。 | ||
[[TCP]]は、[[OSI参照モデル]]での[[トランスポート層]]にあたります。 | [[TCP]]は、[[OSI参照モデル]]での[[トランスポート層]]にあたります。 | ||
== TCPとUDP == | == TCPとUDP == | ||
− | |||
[[TCP]]は、コネクション指向のプロトコルです。送信したデータが送信先に届いていることを保証します。[[UDP]]は、コネクションレスのプロトコルで、宛先にデータが到達していることを保証しません。その代わり、データ転送が高速です。 | [[TCP]]は、コネクション指向のプロトコルです。送信したデータが送信先に届いていることを保証します。[[UDP]]は、コネクションレスのプロトコルで、宛先にデータが到達していることを保証しません。その代わり、データ転送が高速です。 | ||
行45: | 行43: | ||
== ACK == | == ACK == | ||
− | |||
[[TCP]] では、コネクションの確立の [[SYNパケット]]への応答、データパケットの応答、[[FINパケット]]への応答を[[ACKパケット]]([[肯定応答]] , ACKnowledgement)で行います。 | [[TCP]] では、コネクションの確立の [[SYNパケット]]への応答、データパケットの応答、[[FINパケット]]への応答を[[ACKパケット]]([[肯定応答]] , ACKnowledgement)で行います。 | ||
== Selective ACK(s) == | == Selective ACK(s) == | ||
− | |||
Selective ACK ( Selective Acknowledgement, SACK ) は、再送が必要なパケットを効率的に通知する機能です。 | Selective ACK ( Selective Acknowledgement, SACK ) は、再送が必要なパケットを効率的に通知する機能です。 | ||
行85: | 行81: | ||
* [[3ウェイ・ハンドシェイク]] | * [[3ウェイ・ハンドシェイク]] | ||
{{socket}} | {{socket}} | ||
− | <!-- vim: filetype=mediawiki --> | + | <!-- vim: filetype=mediawiki |
+ | --> |
2014年11月9日 (日) 13:33時点における版
TCP (Transmission Control Protocol) は、伝送制御プロトコルといわれ、インターネットプロトコルスイートの中核をなすプロトコルの1つです。もう1つは、IPとよばれます。そのためスイートは、TCP/IP と呼びます。 TCPは、OSI参照モデルでのトランスポート層にあたります。
読み方
- TCP
- てぃーしーぴー
- Transmission Control Protocol
- とらんすみっしょん こんとろーる ぷろとこる
目次
概要
TCP (Transmission Control Protocol) は、伝送制御プロトコルといわれ、インターネットプロトコルスイートの中核をなすプロトコルの1つです。もう1つは、IPとよばれます。そのためスイートは、TCP/IP と呼びます。 TCPは、OSI参照モデルでのトランスポート層にあたります。
TCPとUDP
TCPは、コネクション指向のプロトコルです。送信したデータが送信先に届いていることを保証します。UDPは、コネクションレスのプロトコルで、宛先にデータが到達していることを保証しません。その代わり、データ転送が高速です。
TCP の主な機能
- シーケンスチェック
- エラー訂正機能
- 再送
- 輻輳制御
エラー訂正機能と再送
TCPでは、データが壊れた場合、訂正されます。
送信側は、データの送信時に、再送信タイマ(Retransmission Timeout, RTO, 再送タイムアウト)を設定します。 TCPヘッダのチェックサムと受信したデータを比較し、受信データが損傷していないか判断します。チェックサムのチェックが問題ない場合は、受信側のホストは、送信側にACKを送信します。
送信側は、再送信タイマが切れ、ACKパケットが戻ってきてない場合、データの再送を行います。
TCP シーケンスチェック
データサイズが大きい場合、複数のIPパケットに分割されて送信されます。データが到着する順番は、保証されません。そのため、TCPでは、シーケンス番号を用いて、データの順番を並び替えます。シーケンス番号は、3ウェイ・ハンドシェイクで決定します。
スロースタート
スロースタートとは、データの送信をゆっくり行う方法です。徐々にデータの送信量を増やしていきます。
詳細は、スロースタートをご参照ください。
フローコントロール
受信側のバッファがあふれたときには、TCPヘッダのウィンドウを使用して、送信側のデータ量を制御します。
ACK
TCP では、コネクションの確立の SYNパケットへの応答、データパケットの応答、FINパケットへの応答をACKパケット(肯定応答 , ACKnowledgement)で行います。
Selective ACK(s)
Selective ACK ( Selective Acknowledgement, SACK ) は、再送が必要なパケットを効率的に通知する機能です。
- Right Edge
- SRE
- Left Edge
- SLE
ポート番号
ネットワークで提供するサービスは、サービスごとにポート番号を決められています。Secure Shellは、22番、HTTPであれば、80番を使います。そういったポート番号は、ウェルノウンポートと呼ばれます。 必ず、その番号でそのサービスを提供しなければならない、ということはありませんが、接続先のサービスのポート番号を調べなければわからないため、ウェルノウンポートを使用するのが一般的です。
独自のサービスについては、ウェルノウンポート以外のあまり一般的ではないポート番号(1024以降)を使用します。
ウェルノウンポートについては、TCPやUDPのポート番号の一覧をご参照ください。