「共通鍵暗号」の版間の差分
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2016年1月11日 (月) 21:33時点における最新版
共通鍵暗号 (Common key cryptosystem) は、暗号化と復号化に同一の鍵を用いる暗号方式のことです。 秘密鍵暗号方式(secret key cryptosystem)、 対称鍵暗号(Symmetric key encryption scheme)、慣用暗号方式(conventional cryptography)ともいいます。
読み方
- 共通鍵暗号
- きょうつうかぎあんごう
- 秘密鍵暗号方式
- ひみつかぎあんごうほうしき
- secret key cryptosystem
- しーくれっと きー くりぷとしすてむ
- 対称鍵暗号
- たいしょうかぎあんごう
- Symmetric key encryption scheme
- しんめとりっく きー えんくりぷしょん すきーむ
- 慣用暗号方式
- かんようあんごうほうしき
- conventional cryptography
- こんべんしょなる くりぷとぐらふぃー
概要
共通鍵暗号方式では、暗号化に用いる鍵と同一、または、暗号化鍵から容易に導出可能な値を 復号鍵 として用います。 共通鍵暗号では、共通鍵をいかに安全に交換するか?という鍵配送問題があります。 共通鍵の交換の方法として、ディフィー・ヘルマン鍵交換がありますが、単体では安全な方法ではありません。
共通鍵暗号の鍵配送問題の問題を解決した、公開鍵暗号があります。 公開鍵暗号では、暗号化と復号化では、異なる鍵を利用します(鍵が非対称です)。
共通鍵は通信相手の数だけ必要になる
共通鍵を知っている人は、暗号文を復号できます。 そのため、100人の相手と通信する場合で、それぞれに通信内容を知られたくないのであれば、100個の共通鍵を用意しなければなりません。
それに対して、公開鍵暗号であれば、1つのプライベート鍵と公開鍵だけで十分です。
公開鍵暗号は共通鍵暗号に比べて計算コストが高い
公開鍵暗号では、復号に時間のかかるアルゴリズムが多くなっています。そのため、共通鍵暗号のほうが計算コスト上は、パフォーマンスが良いということになります。
公開鍵暗号と共通鍵暗号には、メリット・デメリットがありますが、それらを補うためにハイブリッド暗号を用いることができます。