「暗号学的ハッシュ関数」の版間の差分

提供: セキュリティ
移動: 案内検索
(ページの作成:「暗号学的ハッシュ関数 (cryptographic hash function)とは、暗号学的に安全なハッシュ関数です。 '''読み方''' ;暗号学的ハッシ...」)
 
 
行1: 行1:
[[暗号学的ハッシュ関数]] (cryptographic hash function)とは、暗号学的に安全な[[ハッシュ関数]]です。
+
[[暗号学的ハッシュ関数]] (cryptographic hash function)とは、暗号学的に安全な[[ハッシュ関数]]です。[[ハッシュ関数]]は、任意長のデータブロックを入力し、固定長ビット列の[[ハッシュ値]]を返します。符号化されたデータは、メッセージ(message)と呼ばれることが多く、[[ハッシュ値]]を[[メッセージダイジェスト]](message digest)やダイジェスト(digest)と呼びます。
  
 
'''読み方'''
 
'''読み方'''
 
;[[暗号学的ハッシュ関数]]:あんごうがくてき はっしゅ かんすう
 
;[[暗号学的ハッシュ関数]]:あんごうがくてき はっしゅ かんすう
 
;cryptographic hash fnameuc:くりぷとぐらふぃっく はっしゅ かんすう
 
;cryptographic hash fnameuc:くりぷとぐらふぃっく はっしゅ かんすう
 +
;[[メッセージダイジェスト]]:めっせーじだいじぇすと
 +
;message digest:めっせーじだいじぇすと
 
__TOC__
 
__TOC__
  
 
== 概要 ==
 
== 概要 ==
 
[[暗号学的ハッシュ関数]]は、[[デジタル署名]]や[[メッセージ認証符号]]、認証など様々なシーンで利用されます。
 
[[暗号学的ハッシュ関数]]は、[[デジタル署名]]や[[メッセージ認証符号]]、認証など様々なシーンで利用されます。
 +
メッセージダイジェスト = ハッシュ値 = ハッシュ関数(入力)
 
== 理想的な特性 ==
 
== 理想的な特性 ==
 
理想的な[[暗号学的ハッシュ関数]]は、4つの特性を持ちます。
 
理想的な[[暗号学的ハッシュ関数]]は、4つの特性を持ちます。
行22: 行25:
 
* 重複データの検出
 
* 重複データの検出
 
* [[チェックサム]]
 
* [[チェックサム]]
 +
== ハッシュ関数 ==
 +
{|class="wikitable"
 +
|+ ハッシュ関数
 +
! アルゴリズム
 +
! 出力長
 +
|-
 +
| MD2
 +
| 128
 +
|-
 +
| MD4
 +
| 128
 +
|-
 +
| MD5
 +
| 128
 +
|-
 +
| SHA-0
 +
| 160
 +
|-
 +
| SHA-1
 +
| 160
 +
|-
 +
| SHA-224,SHA-256
 +
| 224/256
 +
|-
 +
| SHA-384, SHA-512, SHA-512/224, SHA-512/256
 +
| 384,512,224,256
 +
|-
 +
| SHA3-224
 +
| 224
 +
|-
 +
| SHA3-256
 +
| 256
 +
|-
 +
| SHA3-384
 +
| 384
 +
|}
 
== 関連項目 ==
 
== 関連項目 ==
 
* [[ハッシュ関数]]
 
* [[ハッシュ関数]]
 
<!-- vim: filetype=mediawiki
 
<!-- vim: filetype=mediawiki
 
-->
 
-->

2015年5月23日 (土) 21:42時点における最新版

暗号学的ハッシュ関数 (cryptographic hash function)とは、暗号学的に安全なハッシュ関数です。ハッシュ関数は、任意長のデータブロックを入力し、固定長ビット列のハッシュ値を返します。符号化されたデータは、メッセージ(message)と呼ばれることが多く、ハッシュ値メッセージダイジェスト(message digest)やダイジェスト(digest)と呼びます。

読み方

暗号学的ハッシュ関数
あんごうがくてき はっしゅ かんすう
cryptographic hash fnameuc
くりぷとぐらふぃっく はっしゅ かんすう
メッセージダイジェスト
めっせーじだいじぇすと
message digest
めっせーじだいじぇすと

概要

暗号学的ハッシュ関数は、デジタル署名メッセージ認証符号、認証など様々なシーンで利用されます。

メッセージダイジェスト = ハッシュ値 = ハッシュ関数(入力)

理想的な特性

理想的な暗号学的ハッシュ関数は、4つの特性を持ちます。

  • 与えられたメッセージに対して、容易にハッシュ値を計算できること。
  • ハッシュ値から元のメッセージを得ることが、事実上不可能であること。
  • ハッシュ値を変更せずに、メッセージを改ざんすることが事実上不可能であること。
  • 同じハッシュ値を持つ2つのメッセージを求めることが事実上不可能であること。

暗号学的ハッシュ関数の利用されるシーン

ハッシュ関数

ハッシュ関数
アルゴリズム 出力長
MD2 128
MD4 128
MD5 128
SHA-0 160
SHA-1 160
SHA-224,SHA-256 224/256
SHA-384, SHA-512, SHA-512/224, SHA-512/256 384,512,224,256
SHA3-224 224
SHA3-256 256
SHA3-384 384

関連項目