米国と英国による携帯電話の通話とデータ通信の監視

提供: セキュリティ
2015年2月22日 (日) 19:07時点におけるDaemon (トーク | 投稿記録)による版

(差分) ←前の版 | 最新版 (差分) | 次の版→ (差分)
移動: 案内検索
スポンサーリンク

アメリカの国家安全保障局(NSA, アメリカ国家安全保障局)とイギリスの政府通信本部(GCHQ)は、世界一のSIMカードメーカーであるGemeltoのネットワークをハッキングし、通信の秘密を守るための暗号鍵を入手し、携帯電話の通話やデータ通信の大半を監視可能となっています。

読み方

SIM
しむ

概要

SIMカードとは、携帯電話/スマートフォンなどで利用される小さなカードで、通話・通信ができるデバイスに入っています。

携帯電話などの通信は、プライバシー保護のために暗号化されています。暗号には、SIMに登録された(暗号鍵)が利用されます。

NSAとGHCQは、プライバシーを守るためのを入手して盗聴していたとされています。世界中の数十億台の携帯電話端末を監視できます。

SIMメーカー Gemeltoの顧客

Gemelto は、アメリカのベライゾン、AT&T、スプリント, T-Mobileや世界各国の450キャリアのSIMを製造しています。日本のNTTドコモ、KDDI、ソフトバンクモバイルのSIMも製造しています。

NSAとGCHQによるハッキング

NSAとGCHQの工作員は、2010年4月に、携帯盗聴班を結成しました。Gemelto のメインフレームをハッキングし、 SIM を守るために利用される暗号鍵を入手していました。 社内ネットワークに侵入し、社員の電子メールを盗み見て、暗号鍵を盗み出しました。

秘密鍵でできること

携帯電話を使用した通信・通話を、通信会社などの許可無く、傍受可能になります。

携帯の電波は、通信が暗号化されているため、解読できません。暗号化の目的は、プライバシーが保護することです。暗号には、と呼ばれるものが使われ、送信者と受信者側で、暗号に必要な(暗号鍵)を持ちます。を持たない者は、暗号化されたデータを盗み見るのは、困難です。SIMカードに登録された暗号鍵を入手できれば、暗号化された通信・通話を解読できます。

アメリカによる盗聴

在外大使館に巨大なアンテナを設置して、周辺の議会や政府機関の通信を傍受していました。

防衛策

世界中の盗聴活動は、これだけではありません。大切な話は、会って話をしましょう。

関連項目




スポンサーリンク