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[[IPアドレス]]は、[[IPv4]]の場合、32bitの数値です。[[IPアドレス]]を ドット区切り表記方法にすると 10.20.30.40 になります。コンピュータにとっては、数値表記で構わないでしょうが、人にとって、意味を持たない数値の羅列を覚えるのは困難です。
  
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* [[DNSにおける名前解決の方法]]
 
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* [[DNSラウンドロビン]]
 
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* [[DNSレコードの種類]]
 
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* [[DNS Security Extensions]]
 
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* [[ロードバランサ]]
 
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* ロードバランス
* [[hosts]]
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* hosts
 
* [[IPアドレス]]
 
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2015年9月22日 (火) 15:35時点における最新版

Domain Name System (DNS) は、ドメインの名前解決に用いられる分散型データベースシステムです。インターネットにおけるドメイン名IPアドレスの対応付けに利用されます。

読み方

Domain Name System
どめいん ねーむ しすてむ
DNS
でぃー えぬ えす

概要

インターネット に接続されるコンピュータは、固有のIPアドレスを持ちます。 IPアドレスは、IPv4の場合、32bitの数値です。IPアドレスを ドット区切り表記方法にすると 10.20.30.40 になります。コンピュータにとっては、数値表記で構わないでしょうが、人にとって、意味を持たない数値の羅列を覚えるのは困難です。

そのために発明されたのが、ドメイン名です。

Domain Name System は、ドメイン名 から IPアドレス を引くことができます。

DNS はなぜ作られたのか

ARPANETは、 インターネットの前身です。 ARPANET では、 HOSTS.TXT と呼ばれるテキストファイルで、名前を一元管理してました。 更新が週 1-2 回であるため、変更が反映されるまでに時間がかかりました。 最新のHOSTS.TXTファイルは、SRI-NICのサーバにAnonymous FTPで公開され、FTP を各ホストがダウンロードしていました。 ARPANET の拡大とともに、 HOSTS.TXT のサイズが大きくなり、ダウンロードのトラフィックの負荷が問題なりました。

ホストのHOSTS.TXTが更新されたときに、SRI-NIC には、すでに別物になっていることもあり、適切に名前解決を行えませんでした。

そのため考え出されたのが名前解決システムのDomain Name System です。

関連項目