「vimプラグイン NERDTree ツリー型エクスプローラ」の版間の差分
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ターミナルに表示される画面だとこんな感じです。 | ターミナルに表示される画面だとこんな感じです。 | ||
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:NERDTree ブックマーク名 | :NERDTree ブックマーク名 | ||
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+ | === 常にNERDTreeを表示する === | ||
+ | vimを立ち上げるたびに、新しいタブを開くたびに、 :NERDTree を実行するのが面倒であれば、以下の設定で、常に表示し続けることができます。 | ||
+ | <syntaxhighlight lang="vim"> | ||
+ | autocmd VimEnter * execute 'NERDTree' | ||
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=== NERDTree で除外対象を指定する === | === NERDTree で除外対象を指定する === | ||
ファイル数が多くなってくると、みたくないファイルも出てくるでしょう。多くの場合は、オブジェクトファイルの .o とか見えなくてもいいですよね。 | ファイル数が多くなってくると、みたくないファイルも出てくるでしょう。多くの場合は、オブジェクトファイルの .o とか見えなくてもいいですよね。 | ||
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<syntaxhighlight lang="vim"> | <syntaxhighlight lang="vim"> | ||
let NERDTreeIgnore = ['.[oa]$', '.(so)$', '.(tgz|gz|zip)$' ] | let NERDTreeIgnore = ['.[oa]$', '.(so)$', '.(tgz|gz|zip)$' ] | ||
+ | </syntaxhighlight> | ||
+ | === 隠しファイルを表示する === | ||
+ | .vim などのファイル・ディレクトリは、隠しファイル扱いで、デフォルトでは表示されません。'''I''' で隠しファイルを表示できます。 | ||
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+ | デフォルトで隠しファイルを表示したい場合は、以下の設定を追加します。 | ||
+ | <syntaxhighlight lang="vim"> | ||
+ | let NERDTreeShowHidden = 1 | ||
</syntaxhighlight> | </syntaxhighlight> | ||
=== NERDTree でブックマークする === | === NERDTree でブックマークする === | ||
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C:\Users\あなたのユーザ\.NERDTreeBookmarks | C:\Users\あなたのユーザ\.NERDTreeBookmarks | ||
にあります。 | にあります。 | ||
+ | == まとめ == | ||
+ | * NERDTree によりファイル達の操作が簡単になります。 | ||
+ | * ブックマーク機能を利用すると、あちこちのディレクトリにひとっ飛びです。 | ||
+ | * vimをIDEっぽく使いたい方は、一度使ってみてください。 | ||
== 関連項目 == | == 関連項目 == | ||
* [[NeoBundle]] | * [[NeoBundle]] |
2015年11月23日 (月) 19:56時点における最新版
vimのプラグインであるNERDTree(NERD Tree)は、ツリー型のエクスプローラです。ファイルがたくさんある場合には、エクスプローラ的なものも必要になってきます。vimをIDEっぽくすることができ、開発効率が上げられます。
読み方
- NERDTree
- なーどつりー
目次
概要
基本的に、NREDTree がずっとvimの画面の左側に出っぱなしで生活しています。ファイルをあちこちに作成しているので、ツリーを辿って操作できるほうが便利です。vimをIDE的に利用している方に便利です。
ターミナルに表示される画面だとこんな感じです。
" Press ? for help | |~ .. (up a dir) |~ </home/kaworu/p/cpp/skeleton/ |~ a.cpp |~ a.out* |~ class.cpp |~ ~ |~ ~ |~ ~ |~ ~ |~ <tf-8 | nerdtree 14% 1:1 [無名] 100% 0:1
ファイル名の上で、エンターキーを叩けば、この通りファイルを開いてくれます。
" Press ? for help |class C0 { | C0() { .. (up a dir) | } </home/kaworu/p/cpp/skeleton/ | virtual ~C0(){ a.cpp | } a.out* |}; class.cpp |#if 1 ~ |//#pragma once ~ |class C1 { ~ | C1(); ~ | virtual ~C1(); NERD_tree_1 100% 7:1 <L class.cpp unix | utf-8 | cpp 5% 1:1
設定
NeoBundleを利用する場合です。
NeoBundle 'scrooloose/nerdtree'
インストール
:NeoBundleInstall
使い方
NERDTree を起動する
:NERDTree
カレントディレクトリを開くには、以下の通りです。
:NERDTree .
ブックマークを直接開くこともできます。
:NERDTree ブックマーク名
常にNERDTreeを表示する
vimを立ち上げるたびに、新しいタブを開くたびに、 :NERDTree を実行するのが面倒であれば、以下の設定で、常に表示し続けることができます。
autocmd VimEnter * execute 'NERDTree'
便利ですね。
NERDTree で除外対象を指定する
ファイル数が多くなってくると、みたくないファイルも出てくるでしょう。多くの場合は、オブジェクトファイルの .o とか見えなくてもいいですよね。 以下の設定を追加することで、見たくないものを消すことができます。
let NERDTreeIgnore = ['.[oa]$', '.(so)$', '.(tgz|gz|zip)$' ]
隠しファイルを表示する
.vim などのファイル・ディレクトリは、隠しファイル扱いで、デフォルトでは表示されません。I で隠しファイルを表示できます。
デフォルトで隠しファイルを表示したい場合は、以下の設定を追加します。
let NERDTreeShowHidden = 1
NERDTree でブックマークする
ブックマーク機能を利用すれば、ディレクトリのあちこちに、ワープすることができます。NERDTreeの上で、B を押すと、ブックマークを表示してくれます。
:Bookmark
ブックマークのデータの管理について
NERDTreeのブックマークデータは、 Windows であれば、
C:\Users\あなたのユーザ\.NERDTreeBookmarks
にあります。
まとめ
- NERDTree によりファイル達の操作が簡単になります。
- ブックマーク機能を利用すると、あちこちのディレクトリにひとっ飛びです。
- vimをIDEっぽく使いたい方は、一度使ってみてください。