vimを終了する方法
vim には、vimを終了する方法 があります。いろいろな便利な方法(コマンド)がありますので、紹介します。初心者がまず覚えるのは :q や :q! と :wq の3つでしょうか。
読み方
- vim
- ぶいあいえむ
目次
概要
vimは、コマンドで操作する不思議なエディタです。おそらく、vi / vim をはじめて起動したときには、戸惑いがあったでしょう。 とにかく覚えないといけないのは
- :q
- :q!
- :wq
- :wq!
あたりではないでしょうか。
このページにあるコマンドが覚えられれば、とりあえず、vim の終了は困らないと思います。
上書きせずに終了する
これは、非常によく使われる終了方法の1つです。
カレントのウィンドウに変更がないときに終了する方法です。ウィンドウに変更があると終了できません。
:q
:q は、カレントウィンドウ を閉じるか、最後のカレントウィンドウであれば、vim を終了してくれます。
カレントウィンドウが変更されている場合には、vim は終了しません。
保存せずにとにかく終了する
これは、非常によく使われる終了方法の1つです。
カレントウィンドウに変更があっても、保存せずにカレントウィンドウを閉じるか、最後のウィンドウであればvimを終了します。
:q!
とりあえず、ファイルの中身を調べたくて開いてみたが、変更はしたくないので、保存せずに終了するときに、よく使われるコマンドです。
同様のコマンドに、ZQ があります。
ZQ
保存して終了する
これは、非常によく使われる終了方法の1つです。
カレントウィンドウを上書きして、カレントウィンドウを閉じるか、最後のウィンドウであれば、vim を終了します。
:wq
この :wq の良いところは、このコマンドで、保存と終了(もしくはカレントウィンドウを閉じる)ことができることです。 たとえば、保存と終了は、以下のコマンドでもできるわけですが、2回のコマンド入力が必要になり、面倒ですし、タイピングの量も多くなるため、時間もその分かかります。
:w :q
つまり :wp は、 :w, :q の短縮形なわけです。
保存して終了する
強制的に上書きして終了する場合には、:wq に ! をつけます。
:wq!
「ほかの vim で開いているファイル」を 新しい vim で開いてしまった場合に、「リードオンリー」(読み取り専用)で開いてしまうことがあります。 リードオンリーで開いてしまったが、どうしても上書きしたい場合には、 :wq! となります(上書きしたいだけなら :w!)。
変更があれば保存して終了する
カレントに変更があれば、保存して、vim を終了します。 復数のウィンドウがある場合には、カレントに変更があれば、保存されますが、終了はしませんが、最後のウィンドウにいる場合には、vimが終了されます。
ZZ
ZZ と同様の動きをするのが :x です。
:x
すべてのファイルを保存して終了する
すべてのファイルを上書き保存して、終了します。
:wqa
どれかが変更されているが、変更しているファイルを調べるのが面倒なので、とりあえず、上書きして終了したいときに使えます。
復数のファイルをすべて閉じる
復数のファイルを開いているときに、vim を終了したいときに、利用します。変更されたウィンドウがなければ、vimは終了します。
:qa
たくさんファイルを開いているときに、1つ1つのウィンドウを閉じるのは、骨が折れます。復数のファイルを開いて vim を使われる方には、便利なコマンドです。
とにかくすべて閉じる
復数のファイルを開いて、保存されていないウィンドウがあっても、とにかくvimを終了したいときに使えるコマンドです。
:qa!
変更は保存せずに、終了したいときに、非常に便利です。変更されたウィンドウがどれか、とか、わざわざ考える必要なく、終了できます。
まとめ
vim を終了するコマンドはたくさんありますが、このあたりを抑えておけば、良いのではないでしょうか。 一度に覚えるのは、大変かもしれませんが、少しずつ覚えていけば、自然と慣れていきます。
やりたいこと | 単体のファイル向けコマンド | 復数のファイル向けコマンド |
---|---|---|
保存せずに終了 | :q | :qa |
変更を破棄して終了 | :q! | :qa! |
上書きして保存 | :wq | :wqa |
とにかく上書きして保存 | :wq! | :wqa! |
関連項目
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