READELF

Section: GNU Development Tools (1)
Updated: 2004-04-09
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名称

readelf - ELF ファイルに関する情報を表示  

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書式

readelf [-a|--all]
        [-h|--file-header]
        [-l|--program-headers|--segments]
        [-S|--section-headers|--sections]
        [-e|--headers]
        [-s|--syms|--symbols]
        [-n|--notes]
        [-r|--relocs]
        [-u|--unwind]
        [-d|--dynamic]
        [-V|--version-info]
        [-A|--arch-specific]
        [-D|--use-dynamic]
        [-x <number>|--hex-dump=<number>]
        [-w[liaprmfFso]|
         --debug-dump[=line,=info,=abbrev,=pubnames,=ranges,=macro,=frames,=frames-interp,=str,=loc]]
        [-I|-histogram]
        [-v|--version]
        [-W|--wide]
        [-H|--help]
        elffile...  

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解説

readelf は 1 つ以上の ELF フォーマットオブジェクトファイルに関する情報を表示します。 オプションでどの情報を表示するかを制御します。

elffile... は対象となるオブジェクトファイルです。 32 ビット ELF および 64 ビット ELF を サポートしています。 また、ELF ファイルを含むアーカイブもサポートしています。

このプログラムは objdump と似た機能を持っていますが、 こちらの方がより詳細に分け入りますし、BFD ライブラリと 独立に存在しています。 ですから、BFD にバグがあっても readelf には影響はありません。  

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オプション

ここで示される長い形式と短い形式のオプションは互いに等価です。 -v-H 以外のオプションについては、 必ずどれか 1 つ以上指定しなければなりません。
-a
--all
--file-header, --program-headers, --sections, --symbols, --relocs, --dynamic, --notes, --version-info を指定するのと等価です。
-h
--file-header
ファイルの先頭にある ELF ヘッダに含まれる情報を 表示します。
-l
--program-headers
--segments
ファイルがセグメントヘッダを持っている場合、それに含まれる情報を表示します。
-S
--sections
--section-headers
ファイルがセクションヘッダを持っている場合、それに含まれる情報を表示します。
-s
--symbols
--syms
ファイルがシンボルテーブルセクションを持っている場合、そのエントリを 表示します。
-e
--headers
ファイル中のすべてのヘッダを表示します。 -h -l -S と等価です。
-n
--notes
NOTE セグメントが存在する場合、それを表示します。
-r
--relocs
ファイルが再配置セクションを持っている場合、その内容を表示します。
-u
--unwind
ファイルが巻き戻しセクションを持っている場合、その内容を表示します。 現在、IA64 ELF ファイルの巻き戻しセクションだけが サポートされています。
-u
--unwind
ファイルが巻き戻しセクションを持っている場合、その内容を表示します。 現在、IA64 ELF ファイルの巻き戻しセクションだけが サポートされています。
-d
--dynamic
ファイルが動的セクションを持っている場合、その内容を表示します。
-V
--version-info
ファイルにバージョンセクションが存在する場合、その内容を表示します。
-A
--arch-specific
ファイル中にアーキテクチャ固有情報が存在する場合、それを表示します。
-D
--use-dynamic
シンボルを表示する時に、シンボルセクションではなく動的セクションにある シンボルテーブルを使うようにします。
-x <number>
--hex-dump=<number>
指定されたセクションの内容を 16 進ダンプの形式で表示します。
-w[liaprmfFso]
--debug-dump[=line,=info,=abbrev,=pubnames,=ranges,=macro,=frames,=frames-interp,=str,=loc]
ファイルにデバッグセクションが存在すれば、その内容を表示します。 このスイッチに続いてレターあるいは単語のひとつを指定すると、 それらの指定されたセクションで発見されたデータのみが ダンプされます。
-I
--histogram
シンボルテーブルを表示する時にバケットリストの長さの ヒストグラムを表示します。
-v
--version
readelf のバージョン番号を表示します。
-W
--wide
80 桁に収まるようには行ブレークしません。 デフォルトでは、64 ビット ELF ファイルに対し、 readelf はセクションヘッダとセグメントリスト行が 80 桁に収まるように 出力行をブレークします。 本オプションを指定すると、readelf は、 各セグメントに対応する各セクションヘッダを 1 行に 1 個ずつ表示します。 これは 80 桁より広い端末においてはるかに読み易いでしょう。
-H
--help
readelf が解釈するコマンドラインオプションを 表示します。
 

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関連項目

objdump(1)と、binutils の Info エントリ。  

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COPYRIGHT

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Time: 07:06:16 GMT, January 12, 2009