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CUT(1) FreeBSD 一般コマンドマニュアル CUT(1)

名称

cut − ファイルの各行の、指定した部分を取り出す

書式

cut −b list [−n] [file ...]

cut −c list [file ...]

cut −f list [−d delim] [−s] [file ...]

解説

cut は、 file から行を読み込み、 list の指定に従って選択した部分を取り出 して標準出力に出力します。 file 引数が指定されない場合もしくはこれが単一 のダッシュ (‘’) の場合、 cut は標準入力から読み込みます。 list には、カ ラム番号、もしくはフィールド番号を指定します。フィールドは特定の文字で区 切られた領域です。カラム番号およびフィールド番号は 1 から始まります。

list オプション引数には、コンマもしくは空白で区切られた複数の増加方向の番 号もしくは番号範囲を指定することができます。番号範囲は、1 番目の番号、 ダッシュ (‘−’) 、2 番目の番号の 3 つの組から構成され、 1 番目の番号から 2 番目の番号までの複数のフィールドもしくは複数のカラムを選択します。範囲に は 1 番目の番号および 2 番目の番号も含まれます。番号もしくは番号範囲の前 にダッシュをつけた場合には、 1 番目の番号までのすべてのフィールドもしくは カラムも選択します。番号もしくは番号範囲の後にダッシュをつけた場合には、 最後の番号以降のすべてのフィールドもしくはカラムも選択します。番号もしく は番号範囲は、繰り返しても、重なっても、いかなる順番であっても構いませ ん。また、入力行に指定のフィールドやカラムがない場合、エラーとはなりませ ん。

オプションとしては以下のものがあります:

       −b list

バイト単位で指定します。

−c list
文字単位で指定します。

−d delim
フィールドを区切る文字として delim を使用します。デフォルトではタ ブが使用されます。

−f list
フィールド区切り文字で区切られたフィールド単位に指定します ( −d オプションを参照)。出力フィールドは、フィールド区切り文字 1 つに よって区切られます。

−n
マルチバイト文字を分割しません。マルチバイト文字は、その文字を構 成するバイト列のうち 1 バイト以上が選択されている、その選択された 1 バイトの前にその文字を構成する選択されていないバイト列が 0 バイ ト以上ある、その選択された 1 バイトの後ろがすべて選択されている、 という条件が満たされた場合にのみ、出力されます。

−s
区切り文字のない行を出力しないようにします。このオプションが指定 されてない場合、区切り文字がない行はそのまま出力されます。

環境変数

environ(7) に記述されているように、 LANG, LC_ALL, LC_CTYPE 環境変数は cut の実行に影響を及ぼします。

使用例

ユーザのログイン名とシェルを、システムの passwd(5) ファイルから ‘‘name:shell’’ という組で取り出します:

cut -d : -f 1,7 /etc/passwd

現在ログインしているユーザに対し、名前とログイン時刻を表示します:

who | cut -c 1-16,26-38

診断

ユーティリティ cut は、成功すると 0 で、エラーがあった場合は >0 で終了し ます。

関連項目

colrm(1), paste(1)

規格

cut ユーティリティは IEEE Std 1003.2-1992 (‘‘POSIX.2’’) 準拠です。

歴史

cut コマンドは AT&T System III UNIX に登場しました。

FreeBSD 10.0 June 28, 2004 FreeBSD 10.0

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