MD5(1) FreeBSD 一般コマンドマニュアル MD5(1)
名称
md5, sha1, rmd160 − ファイルに対するフィンガプリント(チェックサム)を計算 する |
書式
md5 [−pqrtx] [−s string] [file ...] |
sha1 [−pqrtx] [−s string] [file ...] |
rmd160 [−pqrtx] [−s string] [file ...] |
解説 |
md5, sha1, rmd160 ユーティリティは、任意の長さのメッセージを入力にとり、 その入力の ‘‘フィンガプリント’’ もしくは ‘‘メッセージの要約’’ を出力とし て生成します。同じ要約を持つようなメッセージを 2 つ作ることも、これと決め た要約を持つように狙ってメッセージを作り出すことも、計算量的に不可能であ ると考えられています。 MD5, SHA-1, RIPEMD-160 アルゴリズムは電子署名用途 のためのものです。ここで、大きなファイルは、 RSA のような公開鍵暗号システ ムのもとで非公開 (秘密) 鍵によって暗号化される前に、安全に ‘‘圧縮’’ され なければなりません。 MD5 はまだ (2001-09-03) 破られていませんが、その安全性にいくらかの疑いを 持つのに十分な攻撃がすでになされています。 MD5 に対する攻撃は、 ‘‘衝突’’ を見つけるという種類のものです。すなわち、同じ値にハッシュされる複数の入 力を見つけるというものです。しかしながら、攻撃者がハッシュ値から元の入力 を正確に決定することは、まだ可能ではなさそうです。 以下のオプションを組み合わせて使うことができますが、コマンド行のファイル 名の指定より前になければなりません。コマンド行に指定されたファイルそれぞ れのチェックサムが 16 進数で、オプション処理後に表示されます。 |
−s string
与えられた string のチェックサムを表示します。 −p −q −r −t −x 診断 |
md5, sha1, rmd160 ユーティリティは、成功時には 0 で終了し、少なくとも 1 個の入力ファイルの読み取りに失敗した場合に 1 で終了します。 |
関連項目
R. Rivest, The MD5 Message-Digest Algorithm, RFC1321. J. Burrows, The Secure Hash Standard, FIPS PUB 180-1. D. Eastlake and P. Jones, US Secure Hash Algorithm 1, RFC 3174. RIPEMD-160 は ISO 標準規格案 "ISO/IEC DIS 10118-3" の一部で、専用ハッシュ関数です。 Secure Hash Standard (SHS): http://csrc.nist.gov/cryptval/shs.html RIPEMD-160 のページ:http://www.esat.kuleuven.ac.be/~bosselae/ripemd160.html
謝辞
このプログラムは、RSA Data Security 社により、一般的な利用に対してパブ リックドメインとされています。 SHA-1 と RIPEMD-160 のサポートは、 Oliver Eikemeier 〈eik@FreeBSD.org〉 に より付加されました。 FreeBSD 10.0 June 6, 2004 FreeBSD 10.0 |