スポンサーリンク

STARTSLIP(1) FreeBSD 一般コマンドマニュアル STARTSLIP(1)

名称

startslip − 電話をかけ、slip サーバにログインする

書式

startslip [−d] [−b speed] [

                                  −s string1 [−s string2 [...]]] [−h] [−l][−L] [−A annexname] [−U upscript] [−D downscript][−t script_timeout] [−W maxtries] [−w retry_pause][−K keepalive] [−O outfill] [−S unit] device user password

解説

startslip ユーティリティは、指定された device をオープンします。ひとたび キャリアが確認されると(モデム制御が有効にされている場合)、 startslip は指 定された user および password でのログインを試みます。 Annex オプション ( −A 参照) が指定されない限り、標準的な login: および Password: の方式を想 定します。成功すると、 startslip はその device を slip の回線規約に設定 し、 upscript を呼び出してウェイトモードに入ります。キャリアが落ちる (モ デム制御有効の場合) あるいは SIGHUP シグナルが送られると、 startslip は device をクローズし、 downscript を呼び出し、ダイヤルアップとログインの シーケンスを繰り返し試みます。 SIGTERM シグナルが送られると、 startslip は device をクローズし、 downscript を呼び出し、そして終了します。同一 device に対して startslip が 2 回呼び出されると、処理を行う前にひとつめの startslip が SIGTERM シグナルによって kill されます。

以下のオプションを利用可能です:

       −d

行おうとしている処理に関するデバッグ情報を出力します。

−b speed
device
に用いるボーレートを決定します。デフォルトは 9600 です。

−t script_timeout
ログインスクリプトのタイムアウトを秒単位で指定します。デフォルト は 90 です。

−w retry_pause
接続再試行の間の待ち時間を秒単位で指定します(再試行のたびに長くな ります)。デフォルトは 60 です。

−W maxtries
一つのセッション内で接続再試行する最大回数を設定します。デフォル トは 6 回です。0 を指定すると無限回という意味になります。

−s stringN
オプション文字列 stringNdevice に書き出します。改行は自動的に 付加されます。ダイヤルアップモデムの場合、この文字列を用いてダイ ヤルシーケンスを指定します。デフォルトでは文字列は全く書き出しま せん。複数個の −s stringN 引数を指定して、例えばいくつかのホスト の電話番号を接続試行毎に切り替えるように指定できます。

−A annexname
startslip
ユーティリティは、Xylogics の Annex box に接続している ものとみなし、引数 user および password を用いて適切なダイアログ を行います。引数 annexname は Annex プロンプトとマッチさせて接続 が確立したことを判断するのに用いる文字列です。

−h
device
に対してハードウェアフロー制御 (CTS/RTS) を用います。デ フォルトではフロー制御は行いません。

−l
device
に対してのモデム制御 (キャリアを待つ およびキャリアドロッ プの検出) を無効化します。デフォルトではモデム制御は有効になって います。

−U upscript
SLIP インタフェースが接続されたときに実行するスクリプトを指定しま す。このスクリプトには ifconfig(8), route(8) や、その他適切なコマ ンドを含めることができます。スクリプトには "slX up" が引数として 渡されます。デフォルトは /sbin/ifconfig です。ダイヤルシーケンス 番号 ( −s 参照) は環境変数 LINE を通じて渡されます。

−D downscript
SLIP インタフェースが切断されたときに実行するスクリプトを指定しま す。スクリプトには引数として "slX down" が渡されます。デフォルト は /sbin/ifconfig です。ダイヤルシーケンス番号 ( −s 参照) は環境 変数 LINE を通じて渡されます。

−K keepalive
SLIP の "keep alive" タイムアウトの秒数を設定します。この時間内に FRAME_END を受信しなければ、再接続が行われます。向こう側からのア クティブな "out fill" タイムアウトを期待します。デフォルトではタ イムアウトなしです。

−O outfill
SLIP の "out fill" タイムアウトの秒数を設定します。この時間内に FRAME_END を少なくとも 1 回送信するようにします。向こう側で "keep alive" タイムアウトが設定されている必要があります。デフォルトでは タイムアウトなしです。

−S unit
SLIP ユニットナンバを直接設定します。 2 つのインタフェースが同一 のナンバを使っていることはチェックしないので、注意して使用して下 さい。デフォルトではダイナミックな割り当てを行います。

−L
UUCP 形式のデバイスロックを行います。既に UUCP ロックを行っている 外部プログラムから startslip を実行する場合以外は、これが必要で す。デフォルトの場合、そのようなプログラムを満足させる UUCP ロッ クは行いません。

関連ファイル

       /var/run/startslip.<device>.pid

PID がここに格納されます。
/usr/share/examples/startslip/*

関連項目

uustat(1), slattach(8), sliplogin(8)

歴史

startslip は 4.4BSD で登場しました。

FreeBSD 10.0 June 5, 1993 FreeBSD 10.0

スポンサーリンク