VT220KEYS(1) FreeBSD 一般コマンドマニュアル VT220KEYS(1)
名称
vt220keys − VT220 端末上のシフトファンクションキーを定義 |
書式
vt220keys [−cil] [keyname keystring ...] |
解説 |
vt220keys ユーティリティは、ユーザにシフトファンクションキーを定義させる ために、 vt200 モード中の ‘‘vt220 端末’’ を設定します。コマンドラインで指 定される各 keyname は、特定の keystring がロードされます。 keyname は、以 下の語句のうちのどれかです: F6 F7 F8 F9 F10 F11 ESC F12 BS F13 LF F14 HELP DO F17 F18 F19 F20 。 keystrings は、空白やタブ、シェルのメタキャラ クタを含む時には、クォートしなければなりません。 vt220keys ユーティリティは、いくつかのオプションフラグの組み合わせや引数 のペアを受け取ることを期待しています。そうでない場合には、利用方法メッ セージが表示されます。 オプションは以下の通りです。 |
−c
ユーザによる定義を行う前に、全てのシフトファンクションキーの定義 を消去します。 −i −l 使用例 |
vt220keys -ci vt220keys F6 ’nroff -ms ’ vt220keys -i F20 ’cc -O -c ’ vt220keys -l HELP man |
その他の特徴
シフトキーを使わずにファンクションキーを押すと、文字列を生成します。 csh(1) では、この文字列をいくつかのコマンドに別名づけ (エイリアス) するこ とができます。例えば以下のようにしてください。 |
alias ^[[17~ ls -CR | more |
ここで、 ‘^[[17~’ は、 F6 キーを押したことによって生成された文字列です。 したがって、 F6 は、シフトキーを押すか、押さないかに依存して、二つのコマ ンドを生成することができます。 vt220keys ユーティリティは、 .login や .profile から呼び出すことができま す。典型的には、ユーザは初期化ファイルを生成して、以下のようなコマンドで 行を読み込みます。 |
vt220keys -ci |
または、 |
vt220keys -cil |
この方法では、シフトファンクションキーはログインした時にあなたの好きなよ うに設定されるでしょう。 |
警告
シフトファンクションキーがロックされていない時には、シフトファンクション キーの再定義は、以前の定義を上書きします。 シフトファンクションキーには 256 バイトが利用可能です。この領域は、最初に 来たものに最初に与える方式で利用されます。 256 バイトが使われた後では、領 域を解放しなければ他のキーを定義することはできません。これは、より少ない バイトの文字列でキーを再定義することで可能です。 全てのキー定義は、 揮発性の RAM に記憶されます。したがって、端末の電源を 切った時にはその定義は失われます。 (シフトを押さない) ESC キーはもはや正しいエスケープ文字を生成しません。こ れは、たくさんのエディタが ESC キーの使用を要求するため、特に重要です。こ こでは、いくつかの利用可能な別の方法を紹介します。 |
• エスケープ文字は、 ‘^[’ (control−[) を入力することで生成できます。
• vt220keys を以下のように利用してください ( ‘^[’ は、control−[ です): vt220keys ESC ’^[’ この方法では、エスケープ文字を生成するために、SHIFT キーと ESC キーを 押さなければなりません。 • いくつかのエディタでは、他の文字をエスケープ文字と置き換えることがで きます。例えば、 emacs(1) では以下の行をあなたの .emacs_pro に挿入し てください。 (bind-to-key ESC-prefix 33[23~) ESC キーが押された時、 emacs は生成された文字列 (^[[23~) によってエス ケープ文字が押された時と同じ機能を提供します。 関連ファイル |
$HOME/.vt220rc
初期化ファイル 関連項目 |
VT220 Programmer Reference Manual. VT220 Programmer Pocket Guide. FreeBSD 10.0 January 16, 2001 FreeBSD 10.0