MD2(3) FreeBSD ライブラリ関数マニュアル MD2(3)
名称
MD2Init, MD2Update, MD2Pad, MD2Final, MD2End, MD2File, MD2Data − RSA Data Security |
書式
#include <sys/types.h> void |
MD2Init(MD2_CTX *context); void |
MD2Update(MD2_CTX *context, const unsigned char *data, unsigned int len); void |
MD2Pad(MD2_CTX *context); void |
MD2Final(unsigned char digest[16], MD2_CTX *context); char * |
MD2End(MD2_CTX *context, char *buf); char * |
MD2File(const char *filename, char *buf); char * |
MD2Data(const unsigned char *data, unsigned int len, char *buf); |
解説 |
MD2 関数群は、任意の数の入力バイトに対して 128 ビット暗号チェックサム ( ダイジェスト ) を計算します。暗号チェックサムは一方向ハッシュ関数なので特 定出力に対応する入力を ( 徹底的な検索を除いて ) 見つけることはできませ ん。結果的には入力データの「指紋」しか見つからず、実際の入力が明らかにな ることはありません。 MD2 は最も遅く、 MD4 は最も高速で、 MD5 はその中間です。 MD2 は、プライバ シが重要なメールのみで使用できます。 MD4 には弱すぎると酷評されたため、 「安全ベルトを付けた MD4」として MD5 が開発されました。疑わしいときは MD5 を使用してください。 MD2Init(), MD2Update(), MD2Final() 関数は中心的な関数群です。 MD2_CTX を 割り当て、 MD2Init() で初期化し、 MD2Update() でデータを処理し、最後に MD2Final() で結果を取り出してください。 MD2Pad() は計算を終了しないで、 MD2Final() と同じ方法でメッセージデータを つめることができます。 MD2End() は MD2Final() のラッパで、 16 進 128 ビットを表現する 33 文字 ( 最後の「 \0 」を含む ) の ASCII 文字列に戻り値を変換します。 MD2File() はファイルのダイジェストを計算し、 MD2End() を使用して結果を返 します。ファイルを開けない場合はヌルポインタを返します。 MD2Data() はメモ リに存在するデータのダイジェストを計算し、 MD2End() を使用して結果を返し ます。 MD2End(), MD2File(), MD2Data() の使用にあたっては buf を NULL ポインタと することができます。この場合は malloc(3) で割り当てられた文字列が返される ので、使用後は free(3) で割り当てを解除しなければなりません。 buf が NULL でない時は、少なくとも 33 文字分のバッファを指していなければなりません。 |
関連項目
B. Kaliski, The MD2 Message-Digest Algorithm, RFC 1319. R. Rivest, The MD4 Message-Digest Algorithm, RFC 1186. R. Rivest, The MD5 Message-Digest Algorithm, RFC 1321. RSA Laboratories, Frequently Asked Questions About today’sCryptography.
作者
オリジナルの MD2 ルーチンは、 RSA Data Security 社によって開発され、上記 のリファレンスで公開されました。このコードは、 Poul-Henning Kamp 〈phk@login.dkuug.dk〉 により、この実装から直接引き出されました。 Phk ristede runen. |
歴史
この関数は、 FreeBSD 2.0 に現れました。 |
バグ
同じハッシュ値を持つような 2 つのファイルを見つける方法、または特定のハッ シュ値を持つようなファイルを見つける方法は知られていません。一方、そのよ うな方法が存在しないという保証もありません。 MD2 は、プライバシが重要なメールに使用する場合のみライセンス供与されま す。その他の場合は MD4 か MD5 を使用してください。 |
COPYRIGHT
Copyright (C) 1990-2, RSA Data Security, Inc. Created 1990. All rights reserved. このソフトウェアの複製や使用のためのライセンスは、このソフトウェアやこの 関数について言及したり参照したりするすべての資料で「 RSA Data Security 社 の MD2 メッセージダイジェストアルゴリズム」であることが明示されていれば、 プライバシが重要となる非営利インターネットメールに供与されます。 RSA Data Security 社は、このソフトウェアの商業性、またはこの特定の目的に 対するこのソフトウェアの適合性について表明しません。このソフトウェアは、 いかなる種類の、明示的または暗黙的な保証もなく、「現状のまま」で提供され ます。 この警告は、この文書かソフトウェア、またはその両方のすべてのコピーに掲載 しなければなりません。 FreeBSD October 9, 1996 FreeBSD |