STRSEP(3) FreeBSD ライブラリ関数マニュアル STRSEP(3)
名称
strsep − 文字列の分割 |
ライブラリ
標準 C ライブラリ (libc, −lc) |
書式
#include <string.h> char * |
strsep(char **stringp, const char *delim); |
解説 |
strsep() 関数は、 *stringp により参照される文字列の中で、文字列 delim 中 のいずれかの文字 (または終端の ‘\0’ ) のうちで最初に出現する文字の位置を 探し、その箇所を ‘\0’ で置き換えます。区切り文字 (または文字列の末尾に達 した場合は NULL ) の次の文字の位置は、 *stringp に格納されます。 *stringp の元の値は戻り値となります。 「空」のフィールド、すなわち、 2 つの隣接する区切り文字によって生じた フィールドは、 *stringp の中に返されたポインタが参照する位置を ‘\0’ と比 較することで検出可能です。 *stringp が最初から NULL である場合は、 strsep() は NULL を返します。 |
例
以下では、空白文字によって区切られたトークンで構成されている文字列を、引 数ベクタへと解釈するために strsep() を使っています。 char **ap, *argv[10], *inputstring; for (ap = argv; (*ap = strsep(&inputstring, " \t")) != NULL;) if (**ap != ’\0’) if (++ap >= &argv[10]) break; |
関連項目
memchr(3), strchr(3), strcspn(3), strpbrk(3), strrchr(3), strspn(3), strstr(3), strtok(3) |
歴史
strsep() 関数は、 strtok() 関数を置き換えるものとして考えられています。 strtok() 関数は移植性の点では好ましいのですが ( ISO/IEC 9899:1990 (‘‘ISO C89’’) に適合しています) 、空のフィールドを扱う、すなわち、 2 つの 隣接する区切り文字によって区切られたフィールドを検出するとか、一回で複数 の文字列に対して使用する、といったことができません。 strsep() 関数は、 4.4BSD で初めて登場しました。 FreeBSD 10.0 June 9, 1993 FreeBSD 10.0 |