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LNC(4) FreeBSD/i386 カーネルインタフェースマニュアル LNC(4)

名称

lnc − AMD Lance/PCnet イーサネットデバイスドライバ

書式

device lnc0 at isa? port 0x280 net irq 10 drq 0

解説

lnc ドライバは、Am7990 と Am79C960 含む AMD ファミリを利用している Lance/PCnet Ethernet NIC をサポートするために用意されています。 lnc イン タフェースによってサポートされているイーサネットカードは次の通りです:

       Novell NE2100

Novell NE32-VL

Isolan BICC

Digital DEPCA

Hewlett Packard Vectra 486/66XM

Hewlett Packard Vectra XU

診断

lnc%d: Framing error フレーミングエラーが発生しました。これはまた、CRC エラーも発生したことを意味しています。この結果、ドライバはフレーミングエ ラーを含んでいるパケットを落としました。

lnc%d: Receive CRC error 受信したイーサネットフレームは、CRC チェックサ ムに失敗しました。この結果、ドライバがチェックサムに失敗したパケットを落 としました。

lnc%d: Packet dropped, no mbufs ドライバは mbuf を使い果してしまいまし た。おそらく資源の問題だと思われます。

lnc%d: Couldn’t allocate memory for NIC 致命的エラーです。この状況下で は、カードに対してドライバはアタッチされません。

lnc%d: Memory allocated above 16Mb limit ISA と ESIA カードは、 16MB 以 上の領域に DMA 転送を行うために、バウンスバッファが必要となります。 Am7990 と Am79C960 のアドレスラインは 24 本しかありませんので、物理メモリ のうち、下位の 16MB にしかアクセスできません。 lnc ドライバは、自己が割り 当てるメモリが下位 16MB の範囲内にあると仮定しています。これはあまり妥当 な仮定ではありませんが、これ以外の方法は今のところ何もできません。共有メ モリを利用した NIC に関しては関係ありません。

lnc%d: Device timeout -- Resetting デバイスはネットワークに応答するのを 停止したか、あるいは、ネットワーク接続 (ケーブル) に関する問題が発生しま した。使用中のネットワーク接続とカードの設定が同じになっているかどうか確 認してください。

lnc%d: Transmit late collision -- Net error?
lnc%d: Loss of carrier during transmit -- Net error?
lnc%d: Transmit of packet failed after 16 attempts -- TDR = %d
lnc%d: Heartbeat error -- SQE test failed
lnc%d: Babble error - more than 1519 bytes transmitted
lnc%d: Missed packet -- no receive buffer
lnc%d: Memory error -- Resetting
lnc%d: Couldn’t get mbuf for transmit packet -- Resetting
lnc%d: Receive buffer error
lnc%d: Receive overflow error
lnc%d: Receive interrupt with buffer still owned by controller -- Resetting
lnc%d: Receive interrupt but not start of packet -- Resetting
lnc%d: Start of packet found before end of previous in receive ring -- Resetting
lnc%d: End of received packet not found -- Resetting
lnc%d: Transmit interrupt with buffer still owned by controller -- Resetting
lnc%d: Transmit interrupt but not start of packet -- Resetting
lnc%d: Start of packet found before end of previous in transmit ring -- Resetting
lnc%d: End of transmitted packet not found -- Resetting
lnc%d: Transmit buffer error -- Resetting
lnc%d: Transmit underflow error -- Resetting

バグ

このドライバは、どのイーサネットドライバよりも冗長に作られている可能性が あります。

関連項目

arp(4), netintro(4), ifconfig(8)

歴史

lnc デバイスドライバは FreeBSD 2.2 から登場しました。

作者

lnc デバイスドライバは Paul Richards が作成しました。このマニュアルページ は
David E. O’Brien が書きました。

FreeBSD January 19, 1997 FreeBSD

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