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TL(4) FreeBSD/i386 カーネルインタフェースマニュアル TL(4)

名称

tl − Texas Instruments ThunderLAN イーサネットデバイスドライバ

書式

device tl0

解説

tl ドライバは Texas Instruments ThunderLAN イーサネットコントローラチップ を利用した PCI イーサネットアダプタをサポートしています。このドライバは Compaq Prosignia サーバ、および Compaq Deskpro デスクトップ機のうち、いく つかのモデルに組込まれている組み込み型イーサネットコントローラをはじめと する、数多くの Compaq PCI バスイーサネットアダプタに対応しています。加え て、このドライバは Olicom OC-2135/2138 をはじめ、OC-2325, OC-2326 10/100 TX UTP アダプタ、 Racore 8165 10/100baseTX, 8148 10baseT/100baseTX/100baseFX など多数のカードをサポートしています。

ThunderLAN コントローラは、最高 32 個の物理的インタフェース装置 (PHY) を サポートする標準の MII インタフェースを持ちます。また、MII アドレス 31 に 結線されている内蔵型 10baseT PHY も持っています。このインタフェースは、 10Mbps のみ利用するハードウェア構成で使用可能です。 100Mbps 用の構成にお いては、 National Semiconductor 社の DP83840A, 又は他社の MII 対応型 PHY が ThunderLan の MII に接続されていることでしょう。 DP83840A あるいは相当 品が利用できる場合は、ThunderLan チップは全二重または半二重による、10Mbps および 100Mbps の転送速度で機能します。 ThunderLAN の内蔵 PHY および DP83840A は、オートネゴシエーションをサポートしています。

tl ドライバは次に挙げるメディアタイプをサポートしています:

       autoselect

メディアタイプとオプションの自動選択を有効にしま す。このオプションは、オートネゴシエーションをサ ポートした PHY が附属している場合にのみ、利用可能で あることに注意してください。また、後に挙げるメディ アオプションの指定によって明示的に無効化されたモー ドに関しては、PHY は通告しません。

10baseT/UTP
転送方式を 10Mbps に設定します。

100baseTX
転送方式を 100Mbps (ファーストイーサネット) に設定 します。

10base5/AUI
AUI/BNC インタフェースを有効にします (組込み PHY が ある場合のみ利用できます)。

tl ドライバは次に挙げるメディアオプションをサポートしています:

full-duplex
強制的に全二重に設定します。

half-duplex
強制的に半二重に設定します。

hw-loopback
ハードウェアループバックモードを有効にします。

100baseTX メディアタイプは、PHY がサポートしている場合に限って利用できる ことに注意してください。このデバイスの設定に関する、さらに詳しい情報につ いては ifconfig(8) を参照してください。

診断

tl%d: couldn’t map memory 致命的な初期化エラーが発生しました。

tl%d: couldn’t map interrupt 致命的な初期化エラーが発生しました。

tl%d: device timeout デバイスはネットワークに対する応答を停止しました。 ネットワークへの接続 (ケーブル) に問題があります。

tl%d: no memory for rx list ドライバは、mbuf をレシーバリングに割り当て られませんでした。

tl%d: no memory for tx list パッドバッファを割り当てる際、あるいは mbuf チェーンをクラスタに詰め込む際に、ドライバは mbuf を送信リングに割り当て られませんでした。

関連項目

arp(4), netintro(4), ifconfig(8)

歴史

tl デバイスドライバは FreeBSD 2.2 で初めて登場しました。

作者

tl ドライバは Bill Paul ⟨wpaul@ctr.columbia.edu⟩ が書きました。

FreeBSD May 1, 1998 FreeBSD

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