VGA(4) FreeBSD カーネルインタフェースマニュアル VGA(4)
名称
vga − 汎用ビデオカードインタフェース |
書式
options "VESA" |
options "VESA_DEBUG=N" |
options "VGA_ALT_SEQACCESS" |
options "VGA_NO_FONT_LOADING" |
options "VGA_NO_MODE_CHANGE" |
options "VGA_SLOW_IOACCESS" |
options "VM86" |
device vga0 at isa? port ? conflicts |
解説 |
vga ドライバは汎用ビデオカードドライバであり、ビデオカードを利用できるよ うにします。このドライバはコンソールドライバ syscons(4) のために必要で す。コンソールドライバは vga ドライバを呼び出してビデオハードウェアを操作 します (ビデオモードの変更、フォントの読み込み、など)。 ビデオカードは他のドライバと同じ範囲の I/O ポートを使用するかもしれないの で、キーワード conflicts が必要です。 vga ドライバは次の規格のビデオカードをサポートします: MDA, CGA, EGA, VGA。さらに、ビデオカードがサポートしていれば VESA 拡張 BIOS を利用するこ ともできます。 VESA サポートは静的にカーネルに含めておくことも、独立した モジュールとして読み込むこともできます。 VESA サポートをカーネルに静的にリンクするためには、カーネル設定ファイルで VESA オプション(以下参照) と VM86 オプションを定義することが必要です。 vesa モジュールは kldload(8) を使って動的にカーネルに読み込むことができま す。このためには、 VM86 オプションをカーネル設定ファイルで定義しておく必 要があります。 |
ドライバの設定
カーネル設定オプション |
vga ドライバを制御するために、以下のカーネル設定オプション (config(8) 参 照) が使えます。これらのオプションはある種の VGA カードとの互換性をとるた めのものです。 |
VGA_ALT_SEQACCESS
マウスポインタが正しく描画されない場合や、あるいはフォントが VGA カードにうまく読み込めていないように思える場合には、このオプション を試すと良いかも知れません。ただしシステムによってはちらつきが生じ るようになるかもしれません。 VGA_SLOW_IOACCESS 以下のオプションはドライバに任意選択の機能を付け加えます。 VESA VESA_DEBUG=N 以下のオプションは vga ドライバから機能を削り、カーネルの使用メモリを節約 します。 VGA_NO_FONT_LOADING VGA_NO_MODE_CHANGE 使用例 |
カーネル設定ファイルには普通は以下の記述があるはずです: |
device vga0 at isa? port ? conflicts |
VESA 拡張 BIOS サポートを有効にするためには、カーネル設定ファイルに次の 3 行を含めてください。 |
options "VM86" |
options "VESA" |
device vga0 at isa? port ? conflicts |
VESA サポートをカーネルに含めたくないが、たまには使いたい場合には、次の 2 行をカーネル設定ファイルに加えてください: |
options "VM86" |
device vga0 at isa? port ? conflicts |
そして使いたくなったら vesa モジュールを読み込んでください: |
kldload vesa |
関連項目
syscons(4), config(8), kldload(8), kldunload(8) |
規格
Video Electronics Standards Association, VESA BIOS Extension (VBE).
歴史
vga ドライバは FreeBSD 3.1 に初めて登場しました。 |
作者
vga ドライバは Soren Schmidt
〈sos@FreeBSD.org〉 と FreeBSD February 9, 1999 FreeBSD |