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RESOLVER(5) FreeBSD ファイルフォーマットマニュアル RESOLVER(5)

名称

resolver − リゾルバ設定ファイル

書式

resolv.conf

解説

resolver(3) はインターネットドメインネームシステムへのアクセスを提供する C ライブラリのルーチン群です。リゾルバ設定ファイルは、はじめてリゾルバ ルーチンがプロセスによって呼び出されたときに読み込まれる情報を含んでいま す。ファイルは人間が読めるように設計されており、様々な種類のリゾルバ情報 を提供する、値つきのキーワードのリストを含んでいます。

普通に構成されたシステムでは、このファイルは必要ではありません。問い合わ せされる唯一のネームサーバはローカルマシン上にあり、ホスト名からドメイン 名が決定され、ドメインの検索パスがそのドメイン名から作成されます。

様々な設定オプションは以下の通りです。

       nameserver

リゾルバが問い合わせをするネームサーバのインターネットアドレ ス (ドット表記)です。キーワード毎に 1 つづつ、計 MAXNS (現状 では 3)台までのネームサーバが記述できます。複数のサーバが記述 されている場合、リゾルバライブラリは記述された順に問い合わせ を出します。 nameserver エントリが記述されていない場合、デ フォルトではローカルマシン上のネームサーバを使用します (ここ で使われるアルゴリズムは以下のようになります。まず、あるネー ムサーバに問い合わせを試みます。この問い合わせがタイムアウト になれば、次のネームサーバに問い合わせを試み、これをネーム サーバがなくなるまで続けます。応答がない場合、この一連の問い 合わせの試みをリトライ最大回数に達するまで繰り返します)。

domain
ローカルドメイン名。そのドメイン内での名前の問い合わせのほと んどが、ローカルドメインにおける短い名前を使用することができ ます。 domain エントリが記述されていない場合、 gethostname(3) で得たローカルホスト名からドメインを決定します。ドメイン部は 最初の ‘.’ 以降の全てとなります。ホスト名がドメイン部を含んで いない場合、最終的にはルートドメインが使用されます。

search
ホスト名調査のための検索リスト。通常、検索リストはローカルド メイン名から決定されます。デフォルトでは、ローカルドメイン名 のみを含みます。検索リストは、 search キーワードの後にスペー スまたはタブで区切られたドメイン検索パス名を羅列することで変 更できます。ほとんどのリゾルバの問い合わせは、検索パスの各構 成要素を一致するエントリが見つかるまで順に試します。記述され たドメインのサーバがローカルではない場合、この処理は低速で多 くのネットワークトラフィックを発生させる可能性があることと、 それらのいずれかのドメインに関して、使用可能なサーバが 1 つも 存在しない場合には問い合わせがタイムアウトすることに注意する 必要があります。

現在のところ、検索リストは 6 ドメイン、計 256 文字に制限され ます。

sortlist
sortlist を用いて gethostbyname により返されるアドレスをソー トできます。 sortlist は IP アドレスとネットマスクの組で指定 されます。ネットマスクはオプションであり、デフォルトのネット マスクはネットに対する自然なネットマスク (natural netmask) で す。 IP アドレスとオプションのネットマスクの組はスラッシュで 区切ります。 10 組まで指定可能です。例として、

sortlist 130.155.160.0/255.255.240.0 130.155.0.0

options
options によりリゾルバの内部変数を修正できます。文法は

options option ...

であり、 option は以下のいずれかです:

debug
_res.options の RES_DEBUG を設定します。

ndots:n
最初の絶対問い合わせが行われる前に、 res_query() (resolver(3) 参照) に与えられる名前 に含まれるべきドット数の閾値を設定します。 n の デフォルトは ‘‘1’’ です。これは、名前中にドット があれば、 search list 要素が追加される前に、そ の名前がまず絶対名として試されることを意味しま す。

timeout:n
リゾルバが違うネームサーバに問い合わせにいくま でに、リモートのネームサーバからの応答を待つ初 期時間を設定します。リゾルバは、現在の問い合わ せ後のリトライ中にはこの初期時間よりも長い時間 応答を待ってもよいです。なぜなら、指数関数的な バックオフがタイムアウト値に適用されるからで す。秒数で数えられ、デフォルトは RES_TIMEOUT で あり、許可される最大値は RES_MAXRETRANS (<resolv.h> 参照) です。

attempts:n
リゾルバがあきらめて呼び出し元のアプリケーショ ンにエラーを返す前に、各ネームサーバに何度問い 合わせを送信するか設定します。デフォルトは RES_DFLRETRY であり、許可される最大値は RES_MAXRETRY (<resolv.h> 参照) です。

no_tld_query
リゾルバにトップレベルのドメイン名、すなわち ドットを持たない名前を解決しないようにさせま す。このオプションを使用しても、リゾルバが与え られた名前を使用して標準の domainsearch の ルールに従うことを防ぐことはできません。

options は RES_OPTIONS 環境変数を使用して、空白またはタブ区切 りのリストとして指定できます。

domainsearch キーワードは排他的です。これらのキーワードが 1 つ以上記 述されている場合、最後のキーワードが有効になります。

キーワードと値は同一行に存在する必要があり、キーワード (例えば nameserver) は行の先頭にある必要があります。値はキーワードに続いて空白で 区切って記述します。

関連ファイル

       /etc/resolv.conf

resolv.conf/etc に存在します。

関連項目

gethostbyname(3), resolver(3), hostname(7), named(8)

       Name Server Operations Guide for BIND.

歴史

resolv.conf ファイルフォーマットは 4.3BSD で登場しました。

FreeBSD 10.0 September 9, 2004 FreeBSD 10.0

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