EXTATTRCTL(8) FreeBSD システム管理者マニュアル EXTATTRCTL(8)
名称
extattrctl − UFS1 拡張属性の管理 |
書式
extattrctl start path |
extattrctl stop path |
extattrctl initattr [−f] [−p path] attrsize attrfile |
extattrctl showattr attrfile |
extattrctl enable path attrnamespace attrname attrfile |
extattrctl disable path attrnamespace attrname |
解説 |
extattrctl ユーティリティは、 UFS1 ファイルシステムの拡張属性を管理するた めのユーティリティです。ファイルシステム上の拡張属性機能の開始および停 止、属性保存ファイル (attribute backing file) の初期化、ファイルシステム 上の特定の拡張属性の有効化および無効化が可能です。 コマンド行上の最初の引数が、実行すべき操作を指定します。操作は次のいずれ かひとつです: |
start path
path で指定されるファイルシステム上での拡張属性サポートを開始しま す。ファイルシステムは UFS1 ファイルシステムであることと、 UFS_EXTATTR カーネルオプションが有効化されていることが必要です。 stop path initattr [−f] [−p
path] attrsize attrfile −f 引数を指定し、既存の属性保存ファイルを上書きしても良いことを指 定可能です。指定しない場合には、対象ファイルが存在すると、エラー が返されます。 疎なファイルが空間を節約することを期待する代りに、 −p path 引数を 指定することで全属性用の空間を前もって割り当てることができます。 属性が書き込まれる時点でそのための空間が存在することを保証するこ とで、ディスク空間が足りない状態でも属性サービスが拒否されてしま うことを避けられることが利点です。 initattr 実行前にこのファイルが存在してはなりません。 showattr attrfile enable path attrnamespace attrname
attrfile disable path attrnamespace attrname 使用例 |
extattrctl start / |
ルートファイルシステム上の拡張属性機能を開始します。 |
extattrctl initattr 17 /.attribute/system/md5 |
属性保存ファイルを /.attribute/system/md5 に作成し、各属性のサイズを 17 バイトに、属性の格納に疎なファイルを使用します。 |
extattrctl enable / system md5 /.attribute/system/md5 |
ルートファイルシステム上の md5 属性を有効にします。使用する md5 属性は /.attribute/system/md5 に保存されているものです。 |
extattrctl disable / md5 |
ルートファイルシステム上の md5 属性を無効化します。 |
extattrctl stop / |
ルートファイルシステム上の拡張属性機能を停止します。 |
関連項目
ffs(7), getextattr(8), setextattr(8), extattr(9) |
歴史
拡張属性サポートは、 TrustedBSD Project の一部として開発され、 FreeBSD 5.0 で導入されました。各ファイルやディレクトリが追加ラベルを持つ ことを必要とするようなセキュリティ拡張のために、この開発が行われました。 |
作者
Robert N M Watson FreeBSD 10.0 March 30, 2000 FreeBSD 10.0 |