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MOUNT_MSDOSFS(8) FreeBSD システム管理者マニュアル MOUNT_MSDOSFS(8)

名称

mount_msdosfs − MS-DOS ファイルシステムをマウントする

書式

mount_msdosfs [−o options] [−u uid] [−g gid] [−m mask] [−M mask] [−s] [−l] [−9] [−L locale] [−D dos-codepage] [−W table] special node

解説

mount_msdosfs コマンドは、デバイス名 special 上の MS-DOS ファイルシステム を、グローバルファイルシステムの名前空間の node の示す位置に接続します。 通常このコマンドは、ブート時に mount(8) によって実行されますが、任意の ユーザが、自分の所有する任意のディレクトリに MS-DOS ファイルシステムをマ ウントするために使うこともできます。 (もちろん、そのファイルシステムを含 むデバイスに対して適切なアクセスを行えることが条件ですが。)

オプションは以下のものが使用できます:

       −o options

指定されたマウントオプション optionsmount(8) の記述通りに使用 します。下記の MSDOS ファイルシステム固有のオプションが使用可能で す:

longnames
Windows 95 の長いファイル名が見えるように強制します。

shortnames
古い MS-DOS 8.3 スタイルのファイル名のみが見えるように強 制します。

nowin95
Windows 95 の拡張ファイル情報を完全に無視します。

−u uid
ファイルシステム上のファイルの所有者を uid にします。デフォルトの 所有者はファイルシステムがマウントされるディレクトリの所有者で す。

−g gid
ファイルシステム上のファイルのグループを gid にします。デフォルト のグループはファイルシステムがマウントされるディレクトリのグルー プです。

−m mask
ファイルシステム上のファイルの最大のパーミッションを指定します。 (例えば、 mask 755 は、デフォルトで、所有者がファイルの読み書き実 行の権限を持ち、他のユーザが読みと実行の権限だけを持つことを指定 します。 8 進のファイルモードに関しては chmod(1) を御覧下さい。) mask の下位 9 ビットのみが使用されます。 -M が指定され、 -m が省 略された場合には、前者の値が使用されます。デフォルトの mask は、 ファイルシステムがマウントされるディレクトリから取得されます。

−M mask
ファイルシステム中のディレクトリの最大ファイルパーミッションを指 定します。 -m が指定され、 -M が省略された場合には、前者の値が使 用されます。詳細は、前のオプションの記述を参照してください。

−s
Win’95 のロングファイル名を無視し、生成しないよう、強制します。

−l
Win’95 のロングファイル名のリストおよび生成を強制し、生成/修正/ア クセス日を分離するように強制します。

−s−l も指定されない場合、 mount_msdosfs は既存の Win’95 のロ ングファイル名からマウントすべきファイルシステムのルートディレク トリを探してマウントします。このようなエントリが見付からなかった 場合で、短い DOS ファイル名が見付かった場合、 −s がデフォルトで す。そうでない場合、 −l が仮定されます。

−9
ファイルを削除およびリネームするときにおいても、特殊な Win’95 の ディレクトリエントリを無視します。これは −s を強制します。

−L locale
DOS と Win’95 のファイル名変換において使用されるロケール名を指定 します。デフォルトでは ISO 8859-1 がローカルな文字セットと仮定さ れます。

−D dos-codepage
DOS のファイル名を変換する時に使用する、 MS-DOS コードページ (IBM/OEM コードページとも呼ばれます) の名前を指定します。

−W table
このオプションは後方互換性のためだけに維持されており、将来削除さ れます。このオプションを使用しないでください。

変換表には次のようなテキストファイル名を指定します: iso22dos, iso72dos, koi2dos, koi8u2dos

使用例

/dev/ad1s1 にあるロシア語 MSDOS ファイルシステムをマウントする場合:

mount_msdosfs -L ru_RU.KOI8-R -D CP866 /dev/ad1s1 /mnt

/dev/ad1s1 にある日本語 MSDOS ファイルシステムをマウントする場合:

mount_msdosfs -L ja_JP.eucJP -D CP932 /dev/ad1s1 /mnt

関連項目

mount(2), unmount(2), fstab(5), mount(8)

List of Localized MS Operating Systems: http://www.microsoft.com/globaldev/reference/oslocversion.mspx

警告

Win’95 で使用しているものと同様の手続きを使用して注意しているにもかかわら ず、 −9 フラグを使用するとファイルシステムを破壊することがあります。

FreeBSD 2.1 およびそれ以前のバージョンでは 16K より大きなクラスタサイズを 扱えませんでした。 MS-DOS ファイルシステムをマウントするだけで、そのファ イルシステムを破壊してしまうことがありました。 16K より大きなクラスタサイ ズは 1G より大きなファイルシステムでは避けようがありませんし、 1G より大 きなファイルシステムを FIPS で縮めたときにも発生し得ます。

歴史

mount_msdosfs は FreeBSD 2.0 にて初めて登場しました。この元になった、 mount_pcfs は FreeBSD 1.0 にて登場しましたが、よりそれらしい名前の mount_msdosfs が出来たため廃止されました。

文字コード変換ルーチンは 2003 年に Ryuichiro Imura ⟨imura@ryu16.org⟩ が追 加しました。

FreeBSD 10.0 April 7, 1994 FreeBSD 10.0

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