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MOUNT_UMAPFS(8) FreeBSD システム管理者マニュアル MOUNT_UMAPFS(8)

名称

mount_umapfs − ファイルシステム層のサンプルファイルシステム

書式

mount_umapfs [−o options] −u uid-mapfile −g gid-mapfile target mount-point

解説

mount_umapfs ユーティリティは、ローカルシステムとは異なる uid, gid を使用 するファイルシステムのサブツリーをマウントするために使用します。そのよう なファイルシステムには、別のサイトの NFS や別のパスワードを使用する場所か ら持って来たリムーバブルメディア上のファイルシステムがあります。

mount_umapfs ユーティリティはユーザが提供するファイルのセットを使用し、サ ブツリーの元の環境とローカルの環境との uid, gid の対応を取ります。例え ば、ユーザ smith は、元の環境では uid 1000 を持ち、ローカル環境では uid 2000 を持つとします。 mount_umapfs ユーティリティは、 smith のオリジナル の環境で持っているファイルを次のようにマップさせます: uid 1000 が所有する ファイルを、実際には uid 2000 が所有者であるかのように見せます。

以下のオプションを使用可能です:

       −o

−o のあとに、コンマで区切ってオプション文字列を指定することができ ます。可能なオプションとその意味は mount(8) を参照してください。

target
ローカルシステムの名前空間において、サブツリーの現在位置。

mount-point
マップされたサブツリーが置かれるディレクトリ。

−u uid-mapfile

−g gid-mapfile
識別子の対応が記述されます。それぞれのファイルの 1 行目には、その ファイルがいくつの対応を持っているかを記述します。 2 行目からは、 各行に対応を記述します。最初の項目はローカル環境での id で、次の 項目がオリジナル環境での id で、項目は空白で区切ります。 uid-mapfile にはすべての uid の対応を、 gid-mapfile にはすべての gid の対応を記述するべきです。 uid-mapfile に記載されない uid は NOBODY と、 gid-mapfile に記載されない gid は NULLGROUP と扱われ ます。 uid の対応は 64 個まで、gid の対応は 16 個まで記述すること ができます。

マップファイルはファイル階層のどこにでも置くことができますが、ファイルの 所有者は root で、root のみが書き込めるようにしておかなければなりません。 mount_umapfs ユーティリティは、もしこれらのファイルの所有者や権限が不適切 な場合はサブツリーをマップしません。もしマップファイルの 1 行目の対応数と 実際の対応数が異なる場合も、実行を停止します。

mount_umapfs ユーティリティで作られるファイルシステム層は、簡単なファイル システム層の例となっています。商品としての利用は考えられていません。その ため、あまり洗練された実装ではありません。

関連項目

mount(8), mount_nullfs(8)

バグ

本ファイルシステムタイプは、まだ完全にはサポートされていません (注: 機能 しないということです) し、実際のところ使用するとシステム上のデータを破壊 するかもしれません。自己責任において使用してください。猛犬注意。濡れてい て滑ります。

危険性を減らすためには、このコードもまた所有者を必要としています - 真面目 なハッカーの方はメールを ⟨hackers@freebsd.org⟩ に送って引き継ぎの意思を宣 言してください。

歴史

mount_umapfs は 4.4BSD から実装されました。

FreeBSD 10.0 May 1, 1995 FreeBSD 10.0

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