SA(8) FreeBSD システム管理者マニュアル SA(8)
名称
sa − システムアカウント統計情報を表示する |
書式
sa [−abcdDfijkKlmnqrstu] [−v cutoff] [file ...] |
解説 |
sa は、システムアカウント統計情報の表示と、アカウント情報ファイルの維持管 理を行います。 sa ユーティリティを使えば、 /var/account/acct に含まれる情報を、サマリ ファイル /var/account/savacct と /var/account/usracct に凝縮して収めるこ とができます。これらのファイルには、コマンド名やユーザ ID にもとづいたシ ステムの統計情報が記録されます。これらのサマリファイルは、 /var/account/acct が 1 日に数百ブロックも大きくなるような利用者の多いシス テムでは必要になります。通常、アカウント情報ファイルの前にサマリファイル を読み込むため、レポートには全ての保存されている情報が含まれます。 file が与えられると、 /var/account/acct のかわりにそのファイルが読み込ま れます。各ファイルが読み込まれたあと、サマリファイルを更新する必要があれ ばディスクにセーブされます。最後のファイルが処理されたあと、報告が表示さ れます。 個々のオプションで指定されるものを除いて、以下に示すラベルが出力で使われ ます。 |
avio
実行時の I/O 操作の平均回数 cp cpu k k*sec re s tio u オプション: −a −b −c −d −D −f −i −j −k −K −l −m −n −q −r −s −t −u −v cutoff デフォルトでは、コマンド統計を表示します。各行には、コマンドの呼び出し回 数、コマンドの経過時間 (分)、ユーザ時間とシステム時間を合計した CPU 時 間、平均の I/O 操作回数、CPU 時間 1 秒あたりのメモリ使用量、コマンド名が 列挙されます。 −m が指定された場合は、ユーザ統計を表示します。それぞれの 行は、各ユーザのユーザ名、コマンド実行回数、合計 CPU 時間 (分)、合計I/O操 作回数、 CPU 時間で積分したメモリ使用量から構成されています。もし −u が指 定されると、アカウント情報ファイルに記録されている各エントリを表示しま す。各行は、ユーザ ID、CPU 時間 (秒)、CPU 時間で積分したメモリ使用量、 I/O 操作回数、コマンド名から構成されています。 −u が指定されると、 −q を除いて、他のオプションは無視されます。 −m が指定 されると、 −b, −d, −i, −k, −q, −s フラグだけが認識されます。 診断 |
ユーティリティ sa は、成功すると 0 で、エラーがあった場合は >0 で終了しま す。 |
関連ファイル
/var/account/acct
生のアカウント情報ファイル 関連項目 |
バグ
このプログラムのオプションには不合理なものがいっぱいあります。特にオプ ション文字は、機能とあまり関係がありません。 各ラベルにはもっと一貫性があるべきです。 仮想メモリ (VM) システムでは、CPU 時間で積分したメモリの使用量は記録され ません。 |
警告
この sa のオプションは、オリジナルの sa をもとにしていますが、内部的にも ですが明らかに外部的にも変更点があります。特に −q が追加され、 −m は以前 よりも多くのオプションが利用可能です。 サマリファイルのフォーマットはオリジナルのものから変更されていますが、 ユーザ id が 32ビットになってアカウントのフォーマットも変更されているの で、これは問題ありません。 |
作者
Chris G. Demetriou 〈cgd@postgres.berkeley.edu〉 FreeBSD 10.0 February 25, 1994 FreeBSD 10.0 |