CHIPS
Section: XFree86 (4)
Updated: Version
索引
xjman
名前
chips - Chips and Technologies 用ビデオドライバ
書式
Section N'34'DeviceN'34'
Identifier N'34'devnameN'34'
Driver N'34'chipsN'34'
...
EndSection
説明
chips
は Chips and Technologies 社のビデオプロセッサ用の XFree86 ビデオ
ドライバである。このドライバは Chips and Technologies 社の大部分の
チッットに対応している。一般的にこのドライバの機能上の制限は、
ドライバが動作するチップセットによって決まる。可能であれば、この
ドライバは完全なアクセラレーションを提供し、深さ
1, 4, 8, 15, 16, 24 に対応し、
最新のチップセットでは 8+16 オーバーレイが利用できる。
深さ 1, 4, 8 では全てのビジュアル型がサポートされ、可能であれば
TrueColor と DirectColor は両方ともサポートされる。
PCI バスまたは AGP バスでは、マルチヘッドの設定もサポートされる。
モード
対応ハードウェア
chips
ドライバは、現在利用可能なほとんどのタイプのバス用のビデオプロセッサに
対応している。
対応チップセットは 3 つのアーキテクチャクラスのいずれかに分類される。
basic
アーキテクチャ、
WinGine
アーキテクチャと
最近の
HiQV
アーキテクチャである。
basic アーキテクチャ
対応しているチップセットは
ct65520, ct65525, ct65530, ct65535, ct65540, ct65545, ct65546, ct65548
である。
色の深さ 1, 4, 8 は全てのチップセットでサポートされているが、深さ 15,
16, 24 は
65540, 65545, 65546, 65548
チップセットでしかサポートされない。このドライバは
65545, 65546, 65548
チップセットで使った時はアクセラレーションが効くが、DirectColor
ビジュアルはサポートされない。
Wingine アーキテクチャ
対応しているチップセットは
ct64200
と
ct64300
である。
どちらのチップセットでも色の深さ 1, 4, 8 がサポートされるが、深さ 15,
16, 24 は
64300
チップセットでしかサポートされない。このドライバは
64300
チップセットで使うとアクセラレーションが効くが、DirectColor ビジュアル
は利用できない。
HiQV アーキテクチャ
対応しているチップセットは
ct65550, ct65554, ct65555, ct68554, ct69000, ct69030
である。
全てのチップセットで 色の深さ 1, 4, 8, 15, 16, 24, 8+16 をサポートして
いる。
8+16 オーバーレイモードを除き、全ての色の深さで DirectColorビジュアル
をサポートしている。全てのチップセットで完全にアクセラレーションが効く。
詳細設定
詳細設定の一般的な部分については XF86Config(5x) を参照すること。
このセクションではこのドライバ固有の詳細設定のみを扱う。
このドライバはチップセットの種類を自動検出するが、以下の
チップセット名を設定ファイルの
N'34'DeviceN'34'
セクションの
ChipSet
項目に指定し(省略可能)、自動検出の結果を上書きしてもよい:
-
"ct65520", "ct65525", "ct65530", "ct65535", "ct65540", "ct65545", "ct65546",
"ct65548", "ct65550", "ct65554", "ct65555", "ct68554", "ct69000", "ct69030",
"ct64200", "ct64300"
ドライバは全てのチップセットについてビデオメモリの量を自動検出する。
しかし、設定ファイルの
N'34'DeviceN'34'
セクションの
VideoRam
エントリで上書きしてもよい。
以下のドライバ用のオプション(
Options
項目)が、1 つあるいは複数の対応チップセットにおいてサポートされ
ている。
- Option N'34'NoAccelN'34' N'34'booleanN'34'
-
アクセラレーションを有効または無効にする。
デフォルト値: アクセラレーションが有効
- Option N'34'NoLinearN'34' N'34'booleanN'34'
-
リニアアドレッシングがデフォルトで有効になっている場合、これを無効にする。
デフォルト値: off
- Option N'34'LinearN'34' N'34'booleanN'34'
-
リニアアドレッシングがデフォルトで無効になっている場合、これを有効にする。
デフォルト値: off
- Option N'34'HWCursorN'34' N'34'booleanN'34'
-
ハードウェアカーソルを有効または無効にする。
デフォルト値: on
- Option N'34'SWCursorN'34' N'34'booleanN'34'
-
ソフトウェアカーソルを有効または無効にする。
デフォルト値: off
- Option N'34'STNN'34' N'34'booleanN'34'
-
STN 画面タイプを強制的に検出する。
デフォルト値: off
- Option N'34'UseModelineN'34' N'34'booleanN'34'
-
モード行を使って、液晶パネルのタイミングを再プログラムする。
デフォルト値: off
- Option N'34'FixPanelSizeN'34' N'34'booleanN'34'
-
モード行を使って、液晶パネルのサイズを再プログラムする。
デフォルト値: off
- Option N'34'NoStretchN'34' N'34'booleanN'34'
-
このオプションは液晶パネル用で、表示を画面いっぱいに拡大するモード
を無効にする。
デフォルト値: off
- Option N'34'LcdCenterN'34' N'34'booleanN'34'
-
このオプションは液晶パネル用で、表示を画面の中心にするモードを無効
にする。
デフォルト値: off
- Option N'34'HWclocksN'34' N'34'booleanN'34'
-
固定クロックとプログラマブルクロックの両方が使えるチップで、
固定ハードウェアクロックを強制的に使用する。
デフォルト値: off
- Option N'34'UseVclk1N'34' N'34'booleanN'34'
-
HiQV
チップセットで、Vclk2 ではなく Vclk1 プログラマブルクロックを使用する。
デフォルト値: off
- Option N'34'FPClock8N'34' N'34'floatN'34'
-
- Option N'34'FPClock16N'34' N'34'floatN'34'
-
- Option N'34'FPClock24N'34' N'34'floatN'34'
-
- Option N'34'FPClock32N'34' N'34'floatN'34'
-
液晶パネルを指定した深さで使うために、
特定のビデオクロック速度を強制的に使う。
- Option N'34'MMION'34' N'34'booleanN'34'
-
アクセラレーションレジスタに対するメモリマップト I/O を強制的に
使用する。
デフォルト値: off
- Option N'34'FullMMION'34' N'34'booleanN'34'
-
メモリマップト I/O を強制的に使用する(使用可能な場合)。
デフォルト値: off
- Option N'34'SuspendHackN'34' N'34'booleanN'34'
-
中心表示および拡大表示のレジスタを変更しないでおく。
このオプションは、ラップトップ機のサスペンド/レジュームの問題を解決す
ることがある。
デフォルト値: off
- Option N'34'OverlayN'34'
-
8+24 オーバーレイモードを有効にする。
深さ 24 でしか使えない。
デフォルト値: off
- Option N'34'ColorKeyN'34' N'34'integerN'34'
-
8+16 オーバーレイモードで動作する時に、深さ 8 のプレーンに対する透過キー
に使われるカラーマップインデックスを設定する。
この値は 2-255 の範囲でなければならない。
デフォルト値: 255
- Option N'34'VideoKeyN'34' N'34'integerN'34'
-
このオプションは YUV ビデオオーバーレイキーに対するデフォルトの
ピクセル値を設定する。
デフォルト値: 未定義
- Option N'34'ShadowFBN'34' N'34'booleanN'34'
-
シャドウフレームバッファレイヤの使用を有効または無効にする。
デフォルト値: off
- Option N'34'SyncOnGreenN'34' N'34'booleanN'34'
-
同期信号を green 信号と重ねることを有効または無効にする。
デフォルト値: off
- Option N'34'ShowCacheN'34' N'34'booleanN'34'
-
オフスクリーンメモリの表示を有効または無効にする。
この機能はデバッグのためだけに使われる。
デフォルト値: off
- Option N'34'18bitBusN'34' N'34'booleanN'34'
-
液晶パネルが 18 ビットのデータバスを持っていることをドライバに
決め打ちさせる。
デフォルト値: off
- Option N'34'Crt2MemoryN'34' N'34'integerN'34'
-
デュアルヘッドモード(69030 のみ)において、このオプションは
ふたつめの画面のために取っておくメモリの量を選択する。
指定されていない場合は、メモリの半分が使われる。
デフォルト値: off
- Option N'34'DualRefreshN'34' N'34'integerN'34'
-
69030 は、ディスプレイのチャンネルをふたつ持っており、それぞれ別の
リフレッシュレートを設定できる。
このモードではメモリのバンド幅をより多く使うため、利用可能な
色の深さやリフレッシュレートの最大値が制限を受ける。
そのためデフォルトでは無効になっている。
このオプションを使うと、ふたつの画面で別々のリフレッシュレートを使うよ
うに設定される。
デフォルト値: off
関連項目
XFree86(1), XF86Config(5x), xf86config(1), Xserver(1), X(7)
全ての XFree86 配布物に入っている README.chip も併せて読むことが望まし
い。この文書には
chips
の説明がさらに詳しく書かれている。
作者
作者は以下のメンバーである: Jon Block, Mike Hollick, Regis Cridlig,
伊藤希, Egbert Eich, David Bateman, Xavier Ducoin
Index
- 名前
-
- 書式
-
- 説明
-
- 対応ハードウェア
-
- 詳細設定
-
- 関連項目
-
- 作者
-
Time: 07:01:14 GMT, January 12, 2009