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pkg_info(1) FreeBSD 一般コマンドマニュアル pkg_info(1)

名称

pkg_info − ソフトウェア配布 package の情報を表示するプログラム

書式

pkg_info [−bcdDEfgGijIkLmopPqQrRsvVxX] [−e package] [−l prefix] [−t template] −a | pkg-name ...

pkg_info [−qQ] −W filename

pkg_info [−qQ] −O origin

pkg_info

解説

pkg_info コマンドは、 pkg_create(1) によりファイルにパックされた package (訳注: FreeBSD の package system におけるパッケージを指す場合にこう表記し ます) か、 pkg_add(1) によりすでにシステムにインストールされた package に 関し、情報を表示するために用いられます。

オプション

以下のコマンドラインオプションが提供されています。

       pkg-name ...

指定された package が表示されます。指定されるのはインストール済み の package の名前か、package 配布ファイルへのパス、FTP 可能な package への URL のいずれかになります。 package のバージョンも ≥, ≤, >, < 演算子を用いてマッチさせる事ができます。例えば、 pkg_info ’portupgrade≥20030723’ は、 portupgrade package のバージョン 20030723 以降にマッチします。

−a
現在インストールされているすべての package を表示します。

−b
−q
または −Q のフラグが存在しても、出力に BLOCKSIZE 環境変数を使 用します。

−v
饒舌な出力に切り替えます。

−p
各 package のインストール用 prefix を表示します。

−q
レポートヘッダのような情報を出力する際に余分な出力を ‘‘省略’’ し、生の情報のみ出力します (基本的に人が読みやすいものではありま せん)。

−Q
上記同様 ‘‘静か’’ にしますが、パッケージ名付きの表紙を表示しま す。

−c
各 package の (1 行) コメントフィールドを表示します。

−d
各 package の長い説明フィールドを表示します。

−D
各 package のインストールメッセージファイルを表示します。

−f
各 package の packing list instructions を表示します。

−g
記録されたチェックサムに合致しないファイルを表示します。

−i
もしあれば、各 package のインストールスクリプトを表示します。

−I
各 package のインデックス行を表示します。このオプションは他の package 書式整形オプションの全てに優先します。

−j
もしあれば、各 package の requirements スクリプトを表示します。

−k
もしあれば、各 package のアンインストールスクリプトを表示します。

−r
各 package が依存している package のリストを表示します。

−R
(指定した) 各 package を必要とする package のうちで、インストール されているもののリストを表示します。

−m
もしあれば、各 package の mtree ファイルを表示します。

−L
各 package に含まれるファイルを表示します。これは packing list を ただ見るのとは異なり、生成されるすべてのフルパス名が表示されま す。

−s
各 package 中のインストールされたファイルの総容量を表示します。

−o
package 生成時に記録された ‘‘起源’’ パスを表示します。このパス は、生成された package から、 FreeBSD Ports Collection における元 の port の場所を与えることを意図しています。

−G
表示する package 選択時に、 pkg-name 中のシェルグロブパターン展開 しません (デフォルトでは pkg_info は、 pkg-name 中のシェルグロブ パターンを展開します)。

−W
指定した filename 引数に対して、これが属する package を表示しま す。ファイルが現在のディレクトリに無い場合で、絶対パス指定でない 場合、 which(1) を使用して PATH が検索されます

−O
指定された origin 引数に対し、これを起源として持つ全パッケージを 表示します。

−x
pkg-name
を正規表現として扱い、名前が正規表現に適合する package の情報のみを表示します。複数の正規表現を指定可能です。この場合、 リスト少なくともひとつの正規表現に適合する package を pkg_info は 表示します。

−X
−x
と同様ですが、 pkg-name を拡張正規表現として扱います。

−e pkg-name
pkg-name
で示される package が現在インストールされている場合には 0 を返し、そうでなければ 1 を返します。このオプションにより、スク リプトから (おそらく必要不可欠な) 他の package の存在を簡単に確認 することが可能になります。

−E
マッチした package 名のみ表示します。このオプションは、他のすべて の package 整形オプションよりも優先されます。何かの package に マッチすると 0 を返し、そうでない場合は 1 を返します。

−l str
各 information category header ( −q を参照) の前に str を付加しま す。これは本来、package に関する多くの information fields を一度 に得たいが、そのごっちゃになった出力で混乱したくない、というフロ ントエンドプログラムのためにあります。このオプションで各 field の 先頭に特別な文字列を付け加えることができます。

−t template
‘‘作業場所’’ を作成する際に、 mktemp(3) への入力として template を用います。これはデフォルトでは /tmp/instmp.XXXXXX という文字列 ですが、 /tmp ディレクトリの容量が制限されているような状況では変 更する必要があるかもしれません。 mktemp(3) が一意の ID を用いるた めに必要な ‘X’ の文字をいくつか残しておくことを忘れないでくださ い。
注: pkg_info は各 package からとても小さな情報しか抽出しな いので、実際にはこのオプションは必要ありません。溢れさせる には非常に小さな /tmp でなければならないでしょう。

       −V

packing list の書式のバージョン番号を表示します。

−P
package ツールのリビジョン番号を表示します。

技術詳細

package の情報は、コマンドラインから指定された package のファイル名か、 /var/db/pkg/pkg-name⟩ にあるすでにインストールされた package の情報から 抽出されます。

環境変数

       BLOCKSIZE

環境変数 BLOCKSIZE が設定されている場合、ブロック数はこの単位 で表示されます。

PKG_TMPDIR
pkg_info
が作業用ファイルを生成するディレクトリを指定します。 この変数が設定されていない場合、 TMPDIR が用いられます。両方 とも設定されていない場合、組み込みのデフォルトディレクトリが 用いられます。

PKG_DBDIR
インストールされた package についての代替的なデータベースの位 置を指定します。

関連ファイル

       /var/tmp

環境変数 PKG_TMPDIR, TMPDIR がともに設定されていない場合、も しくはこれらのディレクトリの空き領域が十分でない場合に用いら れます。
/tmp
/var/tmp
が存在しないか、十分な空き領域を持たない場合に、次 の選択肢として用いられます。
/usr/tmp
/tmp
が適切でない場合の最後の選択肢です。
/var/db/pkg
インストールされた package についてのデータベースのデフォル トの位置です。

関連項目

pkg_add(1), pkg_create(1), pkg_delete(1), pkg_version(1), mktemp(3), mtree(8)

作者

Jordan Hubbard

協力者

John Kohl ⟨jtk@rational.com⟩, Oliver Eikemeier ⟨eik@FreeBSD.org⟩

バグ

まだあるはずです。

FreeBSD 10.0 June 29, 2004 FreeBSD 10.0

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