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TRUSS(1) FreeBSD 一般コマンドマニュアル TRUSS(1)

名称

truss − システムコールをトレースする

書式

truss [−faedDS] [−o file] −p pid

truss [−faedDS] [−o file] command [args]

解説

truss ユーティリティは、指定したプロセスやプログラムが呼び出すシステム コールをトレースします。出力は指定した出力ファイルか、デフォルトでは標準 エラー出力へ送られます。処理は procfs(5) でプロセスを監視し、それを停止さ せたり再開させて行なわれます。

オプションは以下のとおりです :

       −f

元々のトレース対象プロセスが fork(2), vfork(2) 等で作成した子孫プ ロセスをトレースします。

−a
execve(2) システムコールで渡された引数文字列を表示します。

−e
execve(2) システムコールで渡された環境文字列を表示します。

−d
出力中に、トレース開始からの経過時間を示す、タイムスタンプを含め ます。

−D
出力中に、最後に記録されたイベントからの経過時間を示す、タイムス タンプを含めます。

−S
プロセスが受信するシグナルについての情報は表示しません。 (通常、 truss はシステムコールイベントと同様、シグナル情報も表示します。)

−o file
出力を標準エラー出力ではなく、指定したファイル file へ送ります。

−p pid
新しくコマンドを起動するのではなく、指定したプロセス ID pid のプ ロセスを追います。

command [args]
コマンド command を実行し、そのシステムコールをトレースします。 ( オプション −pcommand は互いに排他的にしか使用できません。)

使用例

# "hello" を echo する際に使われるシステムコールを追います

$ truss /bin/echo hello

# 同じことをしますが、出力をファイルに書き込みます

$ truss -o /tmp/truss.out /bin/echo hello

# すでに動作しているプロセスを追います

$ truss -p 1

関連項目

kdump(1), ktrace(1), procfs(5)

歴史

truss コマンドは Sean Eric Fagan が FreeBSD 用に作成しました。 System V Release 4 や SunOS で利用可能な類似のコマンドをモデルにしました。

FreeBSD 10.0 November 23, 1997 FreeBSD 10.0

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