CoreOS Container LinuxをVMwareで動かす

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CoreOS Container Linux を VMware で動かすまでをまとめました。

読み方

CoreOS Container Linux
こあおーえす こんてな りなっくす

概要

CoreOS Container Linux を VMware で動かすことができます。 ISO イメージをダウンロードして、インストールする方法もありますが、ここでは、 VMware イメージをダウンロードして、起動します。

VMware イメージのダウンロードとインポート

VMware 用の CoreOS の イメージが欲しい場合は、以下の URL からダウンロードできます。 ova ファイルをダウンロードして、ダブルクリックすれば、 VMware にインポートするか、聞いてくれます。

https://stable.release.core-os.net/amd64-usr/current/coreos_production_vmware_ova.ova

VMware では、以下のメッセージが出ましたが、「再試行」をクリックすれば、処理が実行され、 CoreOS が起動します。

 ---------------------------
 VMware Workstation 12 Player
 ---------------------------
 C:\Users\linux\Downloads\coreos_production_vmware_ova.ova が OVF 仕様適合
 チェックまたは仮想ハードウェア コンプライアンス チェックに合格しなかったた
 め、インポートに失敗しました。
 
 OVF 仕様および仮想ハードウェアのコンプライアンス チェックを緩和してインポート
 を再試行するには [再試行] をクリックし、インポートをキャンセルするには
 [キャンセル] をクリックしてください。インポートを再試行すると、VMware Player
 で仮想マシンを使用できなくなる可能性があります。
 
 [ ] 今後、このメッセージを表示しない(S)
 ---------------------------
 再試行(R)   キャンセル   
 ---------------------------

VMware イメージを起動して、ログインするまで

VMware イメージの OVA を取り込んで、 CoreOS を起動すると、ログインプロンプトが表示されますが、アカウントもパスワードも分からず、何もできません。

はじめて VMware で CoreOS を起動するときは、ブートローダの GNU GRUB でパラメータを設定してから起動します。

VMware で CoreOS をブートすると、まず、 GRUB が表示されるので、 e を押します。

GNU GRUB の画面が表示されたら、パラメータを追加します。追加するパラメータは、 coreos.autologin です。 Cntl-x を押して、OS を起動します。

私の環境では、GNU GRUB の Emacs ライクなエディタでは、以下のような表示がされました。環境やバージョンによって、表示されるものが違うかもしれません。

setparams 'CoreOS default'
    gptprio
    linux$snf $gptprio_kernel $gptprio_cmdline $linux_cmdline

上記のものに、 coreos.autologin を追加したものは、以下の通りです。

setparams 'CoreOS default'
    gptprio
    linux$snf $gptprio_kernel $gptprio_cmdline $linux_cmdline coreos.autologin

これで、Cntl-x で OS を起動すると、ログインプロンプトが省略され、 core ユーザのシェルが起動されます。

パスワードの変更

パスワードの変更は、 sudo コマンドを利用して、行います。sudo しても、パスワードは聞かれません。

core@localhost ~ $ sudo passwd core
Enter new UNIX password:
Retype new UNIX password:
passwd: password updated successfully

設定ファイル cloud-config.yml

/usr/share/oem/cloud-config.yml

ネットワークの設定

VMware の設定

WMware のネットワークの設定は、 NAT モードに設定します。

cloud-config.yml

cloud-config.yml の設定

name: static.network あたりから、ネットワークの設定を書きました。 それ以前は、デフォルトのものです。

ens160 は、ネットワーク・インタフェースです。 ifconfig で調べたら、 ens160 でした。

#cloud-config

coreos:
  units:
    - name: vmtoolsd.service
      command: start
      content: |
        [Unit]
        Description=VMware Tools Agent
        Documentation=http://open-vm-tools.sourceforge.net/
        ConditionVirtualization=vmware
 
        [Service]
        ExecStartPre=/usr/bin/ln -sfT /usr/share/oem/vmware-tools /etc/vmware-tools
        ExecStart=/usr/share/oem/bin/vmtoolsd
        TimeoutStopSec=5
    - name: static.network
      content: |
        [Match]
        Name=ens160
 
        [Network]
        Address=192.168.X.3/24
        Gateway=192.168.X.2
        DNS=192.168.X.2

設定の反映には、 coreos-cloudinit コマンドを使用します。

sudo coreos-cloudinit --from-file /usr/share/oem/cloud-config.yml

これで、ネットワークがつながれば、 ssh でログインできるようになります。

関連項目




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