人民元切り上げの意味
人民元とは、中国の通貨です。人民元を切り上げた場合、通貨の価値が上がることを意味します。
読み方
- 人民元
- じんみんげん
目次
概要
1人民元が15円のときに、元の切り上げを行うと、1人民元が20円になります。元の切り上げにより、元高円安となります。
人民元を切り下げた場合、上記とは逆の現象が置きます。1人民元が10円になり、元安円高となります。
人民元切り上げによる中国のメリット
人民元を切り上げることによって、中国では、元高なので、外国からの輸入がしやすくなります。日本が円高になると、輸入する商品が安く買える、というのと同じです。
人民元切り上げによる中国のデメリット
人民元を切り上げると、輸出での競争力が失われます。
たとえば、日本が円高になったときに、日本の自動車などの輸出を行っている企業が苦戦を強いられました。
人民元の切り上げとアメリカの関係
人民元の切り上げは、「元高ドル安」です。
元高によって、アメリカの輸出が伸びます。中国では、アメリカの製品が安くなります。 元高によって、アメリカの輸入が減ります。アメリカでは、中国製品が高くなります。
中国への投資マネーと元高の効果
人民元の切り上げ = 元高
です。
中国へ投資していたお金を引き上げるときに、元高になっていると、自国通貨に変えれば、儲かります。 人民元が安くなると、中国へ投資していた人たちは損をします。
人民元切上げの日本への影響
人民元を切り上げた場合に、日本経済へどのような影響を与えるのでしょうか?
- 日本への中国人観光客が増加します。
- 日本から中国への輸出が増加します。
日本の製品は価格が高く、中国や韓国の安い製品に対して、価格での競争力がないと言えるかもしれませんが、元高によって、相対的に、日本の製品の価格が安くなれば、品質の高い日本の製品が選ばれる可能性が上がります。
日本への影響は、中国から輸入している製品の価格が高騰します。 製造コストが上がることによって、中国からの生産から日本での生産で切り替えがあるとすれば、日本での雇用が増えるというメリットもあります。
メリット・デメリットがありますが、日本の経済にとっては、人民元の切り上げは、良いことでしょう。
関連項目
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