無担保社債
提供: 金融関係
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無担保社債 とは、担保のない社債です。債権額や利払が保証されていませんが、利回りがよく、価格変動のない社債は、人気です。多くの社債は、この無担保社債です。
読み方
- 無担保社債
- むたんぽ しゃさい
目次
概要
無担保社債は、担保が設定されていない社債です。
企業が発行する社債は、利回りがよく、価格変動もありません。
社債
社債は事業債とも呼ばれます。
企業が以下の目的で発行します。
- 設備投資資金
- 運転資金
- 過去に発行した事業債等の償還資金などの調達
担保の有り無しによる社債の分類
- 担保付社債
- 一般担保付社債
- 物上担保社債
- 無担保社債
社債の主流
現在発行されている社債では、無担保社債 が主流です。
社債の売買に関して
売買 | 説明 |
---|---|
いつ買える? | 各企業の発売期間内に購入できる。すぐ売り切れる。 |
どこで買える? | 証券会社や金融機関 |
いくらから買える? | 商品によって異なる |
売買時のチェックポイント | 発行体の信用度(格付け) |
売買コスト | なし |
途中解約 | 解約は不可、売却は可能 |
固有期間
保有 | 説明 |
---|---|
保有期間 | 1-20年 |
保有コスト | 投資信託の場合は、信託報酬と監査報酬がかかる |
利率 | 商品による |
性格
性格 | 説明 |
---|---|
使い勝手 | 中途売却の場合、買い手がつかない可能性があります。 |
リスク | 社債発行会社が倒産したとき、元金が戻らない可能性があります。 |
リターン | 株式転換・新株購入でハイリターンの可能性があります。 |
利益が出る条件 | 満期まで待つ、市場で売る、株式に転換する |
損が出る可能性 | 株式に転換した場合、社債発行会社が倒産した場合に損失の可能性がある |
どんな人が買いか? |
|
社債の魅力
社債の一番の魅力は、定期預金や国債よりも利率が高めであることです。
- 大手銀行の定期預金(5年満期)の利率は、 0.03%
- 国債の利率は 0.09-0.48%
社債の利率の例を挙げます。
- クレディセゾンの個人向け社債 0.75-1.35%
- SBIホールディングスの個人向け社債 1.52%
- 小田急電鉄の個人向け社債 0.08-1.38%
- 東武電鉄の個人向け社債 0.32%
個人向け社債は、個人向け国債と利率と変わらないか、もしくは、下回る社債もあるため、注意が必要です。
社債のリスク
有名企業でも社債のデフォルトが発生します。 過去の事例では
- 武富士
- JAL(日本航空)
などでありました。
社債発行会社の経営状態や社債の格付けをよく調べることが重要です。
課税について
利金は20%(国税15%、地方税5%)の源泉分離課税の対象です。
過去の社債の事例
ソフトバンク 第48回無担保社債
ソフトバンクグループ株式会社(東証1部 / 9984) 第48回無担保社債(社債間限定同順位特約付)
- 期間
- 約7年
- 税引き前の年率
- 2.13%
- 税引き後の年率
- 1.697%
- 申込単位
- 100万円以上100万円単位
- 利払日
- 毎年6/10,12/10
社債間限定順位特約とは
今後、発売する社債に担保をつけて販売すると、その前に無担保社債を購入した人の不利益になるため、ほかの社債に担保を設定しないと定めたものや、担保を設定した場合には、社債間限定順位特約をつけた社債にも同じ担保を設定することを約束したものが、社債間限定順位特約 です。
社債のまとめ
メリット
- 利率が定期預金や国債よりも高いです
- 投資信託の場合h,1万円程度から購入できます
- 満期になれば、全額償還され、株式よりも安全性が高いです。
デメリット
- 有名企業でもデフォルトが発生します。
- 購入・売買できる銘柄少なく、売買したいときに、購入売却できないこともあります。
関連項目
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