PERによる割安株の探し方
バリュー投資では、良い株を割安で買う投資スタイルです。割安株を探す指標の1つがPERです。
読み方
- PER
- ぴーいーあーる , ぱー
- Price Earnings Ratio
- ぷらいす あーにんぐす れしお
目次
概要
今後、値上がりが期待される株を探すには、割安な株を探します。 割安株を探す1つの判断材料が PER です。
PER とは?
PER は、株価収益率です。 PER は、現時点での 株価が 割安 か? 割高 か?を判断するものです。
PER は何の略?
PER は、Price Earnings Ratio の略です。
PERの計算式
PER の計算は、以下の計算で求めることができます。
PER = 一株の価格 ÷ 一株あたりの利益
PER の例 =
PER の計算の例を見てみましょう。
A社は 一株 3000, 一株あたりの利益が 300 の場合
PER = 10 = 3000 ÷ 300
となり、PER は 10 です。
B社は 一株 3000, 一株あたりの利益が 200 の場合
PER = 15 = 3000 ÷ 200
となり、PER は 15 です。
C社は 一株 3000, 一株あたりの利益が 100 の場合
PER = 30 = 3000 ÷ 100
となり、PER は 30 です。
同じ株価であっても、A社が一番割安であることがわかります。 なお、三社のPERの平均は、18.3です。 平均から見ると B 社も多少割安といえるでしょう。
PERの数値は、低いほどお買い得
PERの数値は、株価が一株当たりの利益の何倍か?を意味する値です。 PER の値が小さいほど、倍率が低くなるため、お買い得である と言えます。
PER の意味
PER は、何年保有すると元が取れるか?ということを意味します。 A社は 一株 3000, 一株あたりの利益が 300 の場合、PER は 10 です。 このA社の株を10年間保有した場合、合計の利益が300円 x 10年(つまり3000円)です。
PERが低いほど、はやく元がとれるということで、割安ということがわかります。
PER の基準
比較の対象があれば、安いか、高いのか、判断がしやすくなります。
単にPERの値を見るだけでなく、
- 業種の平均のPERは?
- 同業種のライバルのPERは?
- なぜその企業は今のPERの値なのか?
も見てみると判断材料が増えていきます。
大雑把な基準
機械的に判断するのは危険ですが、大雑把にPERの基準を以下の様に考ることができます。
- PER が20倍以上ならば、株価は高い(割高株)
- PER が20倍以下ならば、株価は安い(割安株)
- PER が1桁台ならば、株価は安い(割安株)
まとめ
- PER が高ければ株価は高い(割高株)
- PER が低ければ株価は安い(割安株)
関連項目
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