マイナス金利は私達の生活にどう影響するのか?

提供: 金融関係
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黒田バズーカ3にあたるマイナス金利が導入され、日本の株価が一時的に乱高下しましたが、世界各国の影響により、日本株も下落を続けています。マイナス金利は、我々国民の生活にどのように影響するのでしょうか?銀行の定期預金やローンに影響があると考えますよね。マイナス金利の影響について、まとめました。

読み方

マイナス金利
まいなす きんり

概要

マイナス金利になり、さまざまなところに影響が出ています。 日本銀行としては、貯蓄を投資にまわしてほしい、お金をもっと使ってほしい、という意志の現れです。

メリット

  • 住宅ローン金利の引き下げにより、お金が借りやすくなり、不動産が取得しやすくなる

デメリット

  • 銀行の預金金利が下がる
  • 生命保険の保険料が上がる

住宅ローン金利の引き下げ

住宅ローン金利が引き下げられることにより、お金が借りやすくなります。 マイナス金利により、国債を買っても利益が得られなくなるため、銀行は、貸出を頑張るしかありません。

銀行の預金金利への影響

家計は、預金金利の低下により、利息収入が357億円減るとされています。 3メガバンクは、軒並み、定期預金の金利を引き下げました。

期間7年までの定期預金の金利は、年0.025% です。 ゆうちょ銀行は、期間1ヶ月から4年までの定期貯金の金利を0.025% に引き下げました。 通常貯金の金利は年0.02%に引き下げました。 ゆうちょ銀行は普通、定期ともに、民間銀行よりも高めの金利を設定していましたが、ほぼ同水準になりました。

金利が引き下げられることにより、もらえる利子が減ってしまいますが、預金金利の影響は、極めて低いと考えられます。 もともと金利自体が低かったため、巨額の貯金をしている人以外は、影響は、限定的です。

金利が0.02% 程度のときに、1000万円を預けたとして、利子は2000円にしかなりません。せいぜい、利子をもらっていても、多くの人は、1万円から2万円程度でしかないため、これがゼロになったところで、どうということはない、ということです。

0.001% の金利だと 100万円を預けた場合、1年間の利息は10円です。

銀行の金利
銀行 これからの金利 以前の金利
三井住友銀行 0.001% 0.02%

生命保険の保険料への影響

生命保険の金融商品にも影響が出てきます。

マイナス金利により、10年国債の利回りがマイナスになりました。 集めたお金を国債で運用している場合、利益がでなくなってしまいます。 運用環境が悪化するため、保険料の引き上げが検討されています。

保険などの販売を停止

第一生命保険の子会社 第一フロンティア生命保険が

  • 円建ての一時払い終身保険の一部
  • 個人年金保険の販売

を停止しました。

富国生命保険は

  • 一時払い終身保険の一部

の販売を中止しています。

円建ての一時払い終身保険 は、

  • 契約者は、保険料を一括で払込
  • 保険会社が顧客に一定の利回りを約束
  • 国債などで運用

となっています。そのため、金利変動の影響を受けやすくなっています。 マイナス金利により、国債運用の金利が低下することで、保険会社は利回りの確保が難しくなります。

まとめ

  • 住宅ローン金利が下がり、借りやすくなります。
  • 銀行の利子が減ります。
  • 国債の運用で利益が出にくくなるので、保険料が引き上げられます。

金利情報

関連項目




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