「自作パソコンの作り方」の版間の差分
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2015年1月11日 (日) 03:29時点における版
パソコン(PC)とはパーソナルコンピュータの略称です。パソコンは多くのパーツにより構成されています。自作パソコン(自作PC)とは、自分で作成したパソコン(PC)のことです。パソコンとは、いくつかの規格があり、ここでは、断りがない限り、パソコンはIBM PC/AT互換機 DOS/Vマシンです。
読み方
- 自作パソコン
- じさくぱそこん
- 自作PC
- じさく ぴーしー
目次
概要
よくパソコンの調子が悪くなった、という言葉を耳にします。それは、オペレティングシステムのアップグレードや設定の変更によるものだったり、アプリケーションを追加したことが原因であったり、パーツを追加したことによる相性問題、パーツの老朽化による障害だったりすることがあります。何が原因であるか、見極めるのは困難であることが多いですが、より詳しい知識を習得することにより、原因究明を補うことができます。
パソコンを自作するとは
「自作パソコン」(自作PC)を作るということは、どういうことでしょうか?
- 好きなパーツを集める
- 好きなOS、ソフトウェアを入れる
ということです。
パソコンは、目的によって、必要なパーツが異なります。目的を明確にして、自分にあったパソコンを作る、というのが「自作パソコン」の醍醐味でもあります。自作パソコンの目的として、たとえば、以下のような「欲しいパソコン」があります。
- ゲーム用などの最速のパソコンが欲しい
- 省スペースな小さいパソコンが欲しい
- ケーブルが少ないパソコンが欲しい
- できるだけ安いパソコンが欲しい
- テレビを8チャンネル録画するパソコンが欲しい
- 「外からスマホで家の録画サーバから動画が見れる」ようにするためのパソコンが欲しい
- オーディオPCが欲しい
- ハッキングの勉強のための環境が欲しい
自作パソコンだけができるというわけではないですが、パソコン・パーツを交換しやすいです。パソコンがパワーアップしたくなったとき、パソコンのパーツが壊れた時に、柔軟に対応しやすいのが、自作パソコンのメリットです。パソコンを買い換えるときも、必要最低限のパーツだけ買い揃えることで、それ以外の資産を流用できます。
パソコンを構成するパーツ
パソコンは次のようなパーツなどにより構成されてます。必ずしも、すべて必要というわけではありません。
- マザーボード
- CPU
- CPUクーラー
- メモリ
- ビデオカード
- FDD
- SSD
- HDD
- CDROM/DVD/BD
- サウンドカード
- LANカード
- LANケーブル
- テレビチューナー
- キーボード
- マウス
- PCケース
- 電源
- ディスプレイ
パソコンに必要なソフトウェア
パソコンを動かすには、ソフトウェアが必要です。
- OS
- アプリケーション
OSというのは、マイクロソフトのWindows だったり、Unix (Linux, FreeBSD) などのことを言います。
アプリケーションは、ブラウザやメーラ、メモ帳、ゲームなどのことです。
OS、アプリケーションは、それぞれ、無償のもの、有償のものが存在します。
パソコンのパーツはどこで買えるの?
パソコンのパーツは、どこでも手に入ります。
- 秋葉原のパソコンショップ
- ビックカメラ、ヨドバシカメラなどの家電量販店
- オンラインショップ
ディスプレイ、パソコンケースなどの大物は、ネット通販を利用するか、お店から郵送して頂くのがよいでしょう。
パソコンの組み立てって難しいの?
パソコンの組み立ては難しいでしょうか?いいえ、決して難しくはありません。昔のプラモデルのように接着剤も必要ありません。たいていの場合は、ドライバー一本あれば、事足ります。それ以外は、コネクタをマザーボードの接続部分につなぐだけです。力も大して必要ありません。
ほとんどのデバイスは、マザーボードに接続します。パソコンのケースにマザーボードを固定します。
パソコンの組み立て時にあったほうがよいもの
パソコン組み立て時に、ないとマズイものは、以下の通りです。
- 長めのプラスドライバー
また、あったほうが良いものは、以下の通りです。
- ねじ
- 軍手
- シリコングリス
- エアダスター
シリコングリスは、CPUやCPUクーラーに付属している場合もありますので、必ずしも必要ではありません。
パソコンの組み立て方
- 鉄などに触って、体に帯電している電気を放電する
- マザーボードを出す
- マザーボードにCPUを装着する
- CPUにシリコングリスを塗る
- CPUにCPUクーラーを装着する
- CPUクーラーのファンから伸びている電源ケーブルをマザーボードのCPUクーラー用の電源供給部分に接続します。
- ただし、CPUクーラーが大きくて、メモリが挿しにくくなる場合には、メモリを先に刺してください
- マザーボードにメモリを刺す
- パソコンケースのコネクタをマザーボードに刺す
- △の記号が + (プラス) です。
- パワースイッチ
- リセットスイッチ
- サウンド
- パワーLED
- HDD LED
- などがあります。
- この時点で、ディスプレイ、ビデオカードと電源をつないで、一度、スイッチが入ることを確認することをおすすめします。
- マザーボードをパソコンケースに固定します
- BDなどのドライブをパソコンケースの5インチベイに固定します
- HDDをパソコンケースの3.5インチベイに固定します。
- マウンタを利用して、SSDを3.5インチベイに固定します。
- ドライブ、ディスクとマザーボードをSATAケーブルで接続します。
- 古いデバイスであれば、IDEケーブルを使用します。
- ビデオカードを取り付けます
- 電源とマザーボード、ドライブ、HDD/SSDを接続します。
- マザーボードには、24ピン以外に、8ピンなどのコネクタを追加で刺す必要があります。
- ビデオカードによっては電源からの供給が必要な場合があります。8+6が必要なことがあります。
- PS/2 もしくは、USB にマウスを接続します。
- PS/2 もしくは、USB にキーボードを接続します。
- 電源部分に、コンセント用のケーブルを取り付けます。
- ビデオカードとディスプレイを接続します。
- ディスプレイの電源を入れます。
- LANケーブルを接続します。
- パソコンの電源を入れます。
- パソコンの電源部分にスイッチがある場合には、そこのスイッチをオン(I)にします。
UEFI/BIOSの設定
パソコンを組み立てて、起動するようになったら、UEFI/BIOSの設定を行います。UEFIは、BIOSの後継の仕組みです。
BIOS/UEIF の設定画面に入るためには、パソコンの電源を入れて、UEIFなどの画面でF2 やDeleteキーを押す必要があります。UEIFなどの仕様によって、押すキーが異なるため、起動画面をよくみてください。セットアップに入りたかったら、何のキーを押してください、と英語でたいてい書いてあります。設定画面に入るまで、時間がかかるものがあります。
- パソコンを起動します
- UEFIの画面で、F2, Delete などのキーをおして、設定画面に入ります
- ブートシークエンスを設定します。
ブートシークエンスは、起動したいドライブを選択します。 インストールメディアがDVD,CDなどの場合は、DVD,CD,BDドライブのプライオリティ(優先順位)を挙げます。システムドライブにしたいディスクを2番めに設定してください。
OSをインストールする
UEFIでブートシークエンスの優先順位の1番目にDVDなどを設定ができたら、パソコンの電源を入れて、Windows などのインストールメディアをドライブにセットします。
- パソコンを起動します
- すかさず、DVD/BDドライブのボタンを押して、トレーを出します。
- トレーにWindowsなどのインストールメディアをセットします。
- 再び、ドライブのボタンを押して、トレーを閉めます。
- もし、インストールメディアを入れて、「起動するなら何か押して」とメッセージが出たら、それに従って、キーボードを押します。
- インストールメディアからロードされたセットアップ用のプログラムに従って、OSをインストールします。
インストールの過程で、ユーザを作成したり、ネットワークの設定、ライセンスの確認などが行われます。
OSが起動したら
OSが起動したら、やることは山積みです。
- ネットワークに接続します。
- OSのアップデートを実行します。
- ハードウェアを適切に使うためのドライバをインストールします。
- ウイルス対策ソフトをインストールします
OSのアップデート
まず、OSのアップデートをしましょう。Windows であれば、Windows Update を行います。 もし、ネットワークに接続できていないようであれば、ネットワークに接続するのが先です。
ネットワークアダプタ(LANカード)が使用不能な状態であれば、先に、マザーボードのドライバをインストールします。
ネットワークの接続が確認できたら、Windows Update などの仕組みを使って、OSを最新の状態に上げていきます。ここで、何度も再起動を要求されることが多々あります。
ドライバのインストール
OSのアップデートが完了したら、ドライバをインストールします。
- マザーボード
- ビデオカード
- DVD/BDなどのドライブ
- (もしあれば)SSD(用のソフトウェア)
ほかにも、サウンドカード、TVチューナーなど、追加でデバイスを取り付けている場合には、それぞれのドライバをインストールします。
ここでも、OSの再起動を何度も要求されることがあります。
ソフトウェアのインストール
ここからは、必要なソフトウェアをインストールします。
- ウイルス対策ソフト
- ブラウザ
- メーラー
- マルチメディアプレイヤー
- IME(マイクロソフト以外のIMEが利用したければ)
- クラウドストレージ
- メッセンジャー
組み立てた後のパーツの箱
パソコンを組み立てると、いろいろなパーツの箱がたくさん増えてしまいます。これは、捨ててしまっても良いのですが、もし、パーツを売却したくなった場合、箱などの付属品がないと、買取価格が下がってしまいます。空間的に余裕があるなら、箱を綺麗な状態で保管しておくことをお勧めします。また、初期不良時に返品することになったときに、箱がないと困ります。
初期不良を乗り越える
パソコンを組み上げて、電源を入れたとき、もし、何も問題なければ、すんなり動くでしょう。しかしながら、「初期不良」というものに遭遇した場合、パソコンに電源が入らない、立ち上がらない、といった現象に悩まされることもあります。予備パーツなどに交換して、原因を特定できればよいですが、そうでない場合には、問題を解決するのに苦労するかもしれません。
おかしなパーツがわかったら、購入店に相談をして、交換をしてもらうことになります。初期不良の場合は、ショップで交換してもらえることが多いです。または、在庫がない場合は、パーツを返却して返金となることもあります。
パーツが壊れた場合
パソコンが急に立ち上がらない、ストレージ(SSD,HDDなど)にアクセスができなくなった、といった症状が発生するかもしれません。パソコンのパーツが壊れた場合、基本的には、「パーツの交換」が必要になります。
パーツを交換するために、以下のアプローチがあります。
- メーカー、もしくはショップの保証期間内なので、メーカーに修理に出して直してもらう
- 保証期間が過ぎてるので、新しいパーツを購入して、取り替える
メーカー修理になった場合、手元に帰ってくるまでに、それなりに時間がかかることもあり、覚悟が必要になります。予備の端末があれば、耐えられるかもしれませんが、予備マシンがなく、パソコンが必要な場合には、パーツを買い換える必要が出てくることもあります。新しくパーツを買い、修理上がり品を売却する、というやり方もあります。
組み立てるのが面倒な方へ
「組み立てるのがイヤ」という方は、出来合いのデスクトップやノートパソコンの購入をオススメします。カスタムPCを作ってくれるメーカー、ショップもありますので、そちらをご利用ください。自作をしなければ、パソコンの交換がシンプルになります。
パーツがいらなくなったら
パソコンのパーツが不要になった場合には、以下の処分方法があります。
- 友達に譲る
- ヤフオクなどのオークションで売却する
- ソフマップ、じゃんぱら、ドスパラなどのショップの買取サービスを利用する
- 引取サービスを利用する
- 燃えないゴミで捨てる / 粗大ごみに出す
詳しくは、パソコンパーツの買取をしてくれる店のまとめをご参照ください。
関連項目