SDメモリーカード

SDメモリーカード(エスディーメモリーカード, SD Memory Card) とは、フラッシュメモリを利用したメモリーカードで、携帯用ゲーム機、デジタルカメラ、携帯電話・スマートフォン、パソコンなどで幅広く利用されている記憶デバイスです。 SDメモリーカードには、サイズの異なる SD, miniSD(ミニSD), microSD(マイクロSD) があります。

読み方

SDメモリーカード: えすでぃーめもりーかーど

概要

SDメモリカードは、フラッシュメモリを採用した、記憶デバイスです。パソコン、スマートフォン、デジタルカメラ、テレビなど、様々な機器で利用できます。 Raspberry Piの記憶装置としても利用できます。

SD, SDHC, SDXC という表記は、主に容量が異なると思えば問題ありません。下位互換がないため、 SDHC は、 SD として、使えず、 SDXC は、SD/SDHCとして利用できません。 SD, miniSD, microSD といった名前を見かけると思いますが、サイズが異なることを表しています。

SDカード

miniSD

microSD

SDカードスロットのないパソコン・ノートパソコンなどで SDメモリカードを読み書きする場合は、USBで接続できる USB カードリーダーが必要です。

大きさ

SD > miniSD > microSD

仕様

SD/SDHC/SDXCカードの仕様
仕様	SD	SDHC	SDXC
年代	-	2008以降	2010年以降
容量	128MB - 2GB	4GB - 32GB	64GB - 2TB
ファイルシステム	FAT16	FAT32	exFAT

スピードクラス (SDバス)
クラス	ミニマムスピード
2	2MB/s
4	4MB/s
6	6MB/s
8	8MB/s
10	10MB/s

スピードクラス (UHSバス)
クラス	ミニマムスピード
1	10MB/s

Ultra High Speed フェーズ (HS-I)は、SDスペック3.0から導入されました。

アダプタ

miniSD は、microSD のアダプタ, SD のアダプタを使うことで、miniSD, microSD, SD として利用できます。 microSD は、のアダプタを使うことで、microSD, SD として利用できます。 SD は、SD としてしか、利用できます。

アダプタをつけて売られている場合がある

SDメモリーカードを購入したときに、microSD/miniSD に SD アダプタをつけたものが売られていることがあります。

フラッシュメモリの寿命

SDメモリカードは、フラッシュメモリをデータ採用しています。SSDと同様に、フラッシュメモリには、書き換え可能回数に上限があります。一定数の書き換えを行うと、データが保存できなくなったり、データが破損する可能性が高まります。

SSDと同様に、SDカードメモリもウェアレベリングが行われています。

4-5年程度でデータが欠損する

何もしないと、データが4-5年程度で消えていく可能性が高いです。長期保存には、向きません。外付けHDDなどにデータを退避しておくのが良いでしょう。

ベンチマーク

SanDisk SDSQUNC-128G-GN6MA 128GB

ベンチマーク 1GiB SanDisk SDSQUNC-128G-GN6MA 128GB
	Read MB/s	Write MB/s
Seq Q32T1	90.56	34.32
4K Q32T8	5.191	12.00
Seq	88.51	35.87
4K	5.018	12.00

SanDisk SDSDXPA-032G-X46 32GB

1000MB SanDisk SDSDXPA-032G-X46 32GB
テスト	Read MB/s	Write MB/s
Seq	94.77	88.79
512K	80.88	5.842
4K	4.365	6.481
4K QD32	4.488	1.019

東芝 SD-C064GR7AR30 64GB

1000MB 東芝 SD-C064GR7AR30 64GB
テスト	Read MB/s	Write MB/s
Seq	20.05	11.48
512K	19.19	0.485
4K	4.093	0.203
4K QD32	4.200	0.164